さて、いきなりですが、最初に身も蓋もない話をさせていただきましょう。
「好きな男性にどうやって接していけば振り向いてもらえるんだろう?」って考えてる時点でアウトやで?
なぜなら、恋愛感情というものは理屈抜きで湧きおこるものであり、「何をすれば好きになってもらえる」「何をされたら好きになる」という正解はないからです。
どちらかというと本能に近いものであり、恋愛感情の中でも一目惚れはまさしく本能のなせる技だと言ってもいいでしょう。
では、この恋愛感情は何が根本になってるのかというと、「自分にないもの×性欲」の掛け合わせによって生まれるものであるというのが僕の見解です。
自分にないものへの憧れ=恋心
まず、自分にないものとはなんなのか。
それは、自分が「ないものねだり」しているものです。
ようは、「もっと自分に○○があったらなあ」とか「もっと自分が××だったらなあ」と思っているもののことですね。
ちなみに、この「ないもの」とはなんなのかというと、相手のルックスや職業、収入といった表面的なことではなくて、「相手の内面への憧れ」や「過去の巻き返し」になるんですよ。
どういうことかというと、「相手の内面への憧れ」は、たとえば、内気な自分じゃなくてもっと強気な自分でいられたらなあと思っていたら、自信満々に見える男性に惹かれ、もっと私に思ってることが言えたらなあと思っていたら、物事をハッキリ言う男性に惹かれるといった感じのことです。
なので、自分に足りない内面をないものねだりしている人ほど惚れっぽく、ないものねだりしない人ほどあまり異性を好きにならない傾向にあります。
僕がしている恋愛カウンセリングのクライアントの方の中には、「私、全然人を好きになれないんですけど、これって私が人としておかしいんでしょうか?」というご相談をされる方がいらっしゃるのですが、話をよく聞いてみると、彼女たちは、例外なくと言っていいほど、自分のことをちゃんと分かっていますね。
自分にないものを自覚していて、「ないものはないんだからしょうがない」とないものねだりしていないという背景があります。
次に、「過去の巻き返し」とは、子ども時代に親や周囲の人に認めてもらえなかった自分を、大人になってから認めてくれなかった人に似ている他人を通じて、自分を承認してもらおうと再チャレンジすることです。
たとえば、父親に否定されて育ってきた女性が、気が付けば好きになる人がことごとく父親とそっくりだったというケースですね。
姿形が違うだけで、中身が同じような男性を何度も好きになってしまい、うまくいかない女性は高確率で過去の巻き返しをしていまして、この行為をやめないかぎりは今後も同じような相手を好きになってしまいます。
ようは、何度も同じようなダメ男に引っかかってしまう女性はこのメカニズムに当てはまるということです。
次回「知っておきたい性欲のこと」は1/8(火)公開予定!