すべてはこの丈に
ビーマイベイベービーマイベイベービーマイベイベービーマイベイベービーマイベイベービーマイベイベーというわけでCOMPLEXの話なんですが(ついでに年末なのでまたタイトルが釣りですが)、私は長年自分の身長が大きなコンプレックスでした。158cm。「ふつうじゃん……?」って感じだと思いますけど、最低でも160cmは欲しかった。どうしても欲しかった。あと親の背丈が両親ともかなりデカいこともあって、「こいつは将来大きくなるだろう」と足の太い仔犬みたいな期待をかけられてたんすよね。実際十歳くらいまでは男子含めてクラスで一番背が高かったんですがそこで骨の成長は止まりました。スパッと。「背が高くて(ついでに手足も長くて)かっこいい人」になるのは骨格からムリ、というのがいよいよ決定した十四歳あたりから、自分の中の理想と現実の乖離に苦しむお決まりの思春期の暗黒がやって来たのでした。
もういいか……
まあね、生まれたときから自分の見た目に不満が無くてずっと好き♡な人なんてほとんどいやせんですよ。SSレア。みんなだいたいどっかは己のガワに不満を抱えて生活している。でもこんな分かったふうなこと吐かせるのも私が身長コンプレックスから解放された後だからで、渦中にいる間はもう頭の中はそれだけで一杯で毎日毎日グルングルンしとりました。
じゃあどうやってコンプを無くしたのかというと、ぶっちゃけ身長って泣いても喚いてもどうしようもないというか、「スネの骨を一回切って間を足す」とかのハイパー力技手術があるというのは聞いたことがあるけどあまりに非現実的だし、とにかく気合とか努力じゃしょうがない領域のコンプレックスなんですよね。となるとあとはもう「どうやって諦めるか」という落とし所に持っていくしかない。私の身長コンプレックスは十年以上に渡って血の滲むような「諦める努力」をしたことにより解消された感じです。後ろ向きだ。でもとりあえず心は穏やかになりました。
にくまれそうなTallフェイス
しかし「女子の身長コンプレックス」で話題にあがるのは、どっちかというと「背が高いのが悩み……」の方が多い。漫画でも「憧れのカレより背が高くて嫌われてしまう」というネタを何度か読んだ記憶がある。