CRE8BOY 写真右:山川雄紀、写真左:秋元類。2012年に結成された複数人による振付ユニット。数多くのAKB48系、坂道系のグループ、ラストアイドルファミリー、フェアリーズなどの振付を担当。「遊び心を振り付けます」がモットー。
ユニットでの振付ってどやってやるの?
竹中夏海(以下、竹中) 前回、歌詞がない時の振付について伺いましたが、振付のときに歌詞が先にちゃんとある場合は、どのような順序で作るんですか? それこそMAXさんの「#SELFIE ~ONNA Now~」は、すごく詞を取ってるから振付が立体的ですよね。はじめて見たとき「飛び出す絵本みたい」って思いましたもん。
秋元類(以下、秋元) 詞が先にあれば、取りまくりですね。
山川雄紀(以下、山川) 最初は必ずデスクに向かいますね。何時間かするとお互いおもむろに立って、じわっと踊り出すという。
竹中 おもしろい……! 私はユニットで作るという感覚がほぼ分からないので興味津々なんですが、たとえば同じフレーズで、お互いのやりたかったことがちがった場合って、どう擦り合わせていくんですか?
山川 基本は最初にイメージを共有するのでそんなにかけ離れることはないんですけど、「ここでそれをやる理由は何?」って問いかけをしていきますね。
竹中 ディスカッションするんだ!
山川 で、お互いの意見をうまく両立できる方法を探すのが次のステップですね。クロスチェックは細くしつつ。そうじゃないと色が分かれてきちゃうので、ひとつの作品としてまとまるよう微調整を繰り返していきますね。
竹中 正直喧嘩になったりしませんか?
秋元 最近はあんまりないですね。昔は意思の合わせ方を掴んでなくて「絶対こっち!」って主張することもありました。
山川 大抵の提案は理解できるので「オッケー!」って言うんですけど、たまに想像しきれない時があるんですよね。そうなるともう、とにかく納得いくまでディスカッションしますね。
竹中 へぇ~、ディスカッションうらやまし~。私もアシスタントの子やスタッフさんに「どっちが好き?」って聞くことはありますけど、そんな強い意思を持って「絶対!」なんて言われることはないですからね。自由だけどもっと孤独だから、憧れちゃう。
山川・秋元 (笑)
CRE8BOYさんが振付した乃木坂46の最新曲「帰り道は遠回りしたくなる」