日本ではまだなじみは薄いが、ワイン投資はヨーロッパで親しまれている投資方法だ。
「ユーロベースでは、運用中のすべてのファンドで目標利回りの年利7%程度を上回っている」
ワイン投資ファンドを運用するヴァンネットの北田初雪社長は自信を持って話す。
同ファンドは、日本に居ながらボルドー5大シャトーをはじめとした高級ワインに投資するもので、出資金は主に樽熟成期間中に売り出されるプリムールに投資される。その運用成績は表のように負けなしだ。運用期間は7年程度で、値上がりが見込めない銘柄は、入れ替えてリターンを高めている。投資金額は300万円から。ファンド運用期間終了時は換金して投資家に渡す。中途解約も可能だ。
ワイン投資の特徴は、「株式や為替との相関性が低く、長期での投資に適している」(北田氏)点にある。毎年熟成され、また消費されて希少価値が上がることで、価格が上昇していくのだという。
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この連載について
ワインブーム 【2】~光と影~
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