オラは愕然とした。長蛇の列を見て——。
2018年10月9日。渋谷東急の8階催事場で、551蓬莱(通称「ごごいち」)が6日間の期間限定ながら出店すると知り、駆けつけてみたものの、オラは立ち尽くしてしまった。
3連休の間は1時間待ちとネットで知り、そこは避けた。
なのに、なのに。
平日の14時にもかかわらず、100人は並んでいるではないか。
僕(「オラ」が続くとうざいので早々にやめます)はその日所用があったため、行列に加わることはできなかった。目の前に551があるのに断念せざるを得なかった。
ああ。ああ。
「さっきからおまえ大袈裟なんだよ」と思う人は多いだろう。 生まれてからずっと関東圏にしか住んでいない人は特に。
僕も40を過ぎて関西に遊びに行くようになるまで、551を食べたことがなかった。
551蓬莱。通称551。
とにかく肉まん(関西では豚まん)、しゅうまい、焼き餃子、甘酢だんごが安くて美味い。
551はポリシーがあって、冷凍したものやスーパーでの販売はやらない。いつも出来たての味を楽しんでもらうため、厨房と直結した販売店でしかない。
関西全域に60以上の店舗があるのに、東京にも北海道にも東北にも名古屋にも四国にも九州にもない。
つまり、「551が食いたきゃ関西に住め」状態なのだ。
551の豚まんを知ってからというもの、コンビニの肉まんでは満足できなくなった。
東京にある、名店と言われる店の肉まんもいくつか食べたけどダメ。
高いわりにたいしたことない。551の豚まんは2個入りで340円だぞ。
あんな美味いものを、関西人はふらっと気軽に食べられる日常があるのか。いいなあ。
頼む。東京に出店してくれ。絶対(←僕はこの言葉を滅多に使わない)成功するから。なんなら店のオーナーにもなるし株主になってもいい。
そんなことを考えていたら関西メシが懐かしくなってきた。
上京した関西人が「東京はまずくて高い店ばかり」とボヤくのを苦々しい気持ちで聞いてきたけど、あれ本当だったわ。
たった2年半しか京都に住んでいなかった僕でも今ではそう感じる。
東京に戻ってきて1年、オラ(やっぱり戻った)に足りないのは関西メシだ!
次から次へと脳内で再生するからオマエらついてこい!
絶対、美味い店を写真付きで教えたる!!
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