良い嫉妬と悪い嫉妬
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
僕の『恋はいつもなにげなく始まってなにげなく終わる。』の担当編集者で、幻冬舎の竹村優子さんという方がいるんですね。その方、自分のツイッターのアカウントをフル活用していまして、僕のその小説を褒めているツイートを見かけたら、すぐにリツイートしてくれたり、どこかのメディアが僕のその小説を取り上げてくれたら、すぐに告知してくれるんですね。仕事とはいえ、個人のアカウントなのにすごく積極的に告知してくれて、個人のアカウントだからこそ「色んな人に届いてありがたいなあ」といつも感じているんです。
その竹村さん、窪美澄さんの『じっと手を見る』という小説も担当しているんですね。この本、すごく良い本でして、直木賞を逃したときも、「うーん、残念」って僕も自分のことのように感じてたんです。それが先日、この本を尾崎世界観さんがテレビで絶賛していまして、もちろんそのことについても竹村さんがツイートして、普通の人の「この本、読んでみたいなあ」って感じのツイートも連続してリツイートしてたんです。
いやほんと、仕事だから当然なのですが、僕ちょっとだけ嫉妬してしまったんですね。「え? 竹村さん、僕以外の人も一生懸命リツイートしたりするんだ」って感じてしまったんです。いやほんと、僕、小さいですよね。その自分の小ささにびっくりしたので、その「嫉妬心」について考えてみようと思いました。
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