運動する人は、自分の「将来」を見ている
最近は健康に気を使う人がふえてきたせいか、ランニングやウォーキングしている人を見かけることが多くなった。
駅前のジムをのぞくと、ガラスの向こう側でたくさんの人がトレーニングマシンに励んでいる。これだけの健康ブームの中、まったく身体を動かしていない人の方がめずらしい存在になりつつあるのかもしれない。
自分の健康について考え、具体的な行動を起こすのはとても良いことだ。
しかし、「わかっちゃいるけど、できないよ~」という人も、これまた多いのではないだろうか。
日常の仕事や家事に追われていると、スポーツジムに通うのも大変だ。
ジョギングに出かける時間があるなら、せめて家でダラダラ過ごしたい、と思う気持ちもわからなくはない。
「高いお金を払ってジムに行っても、それでお金が稼げるようになるわけじゃないでしょ? だったら、お金を使わず家でダラダラしていた方がよくない?」
そんな疑問の声も聞こえてきそうだ。
たしかに、運動をしたからといってお金は稼げない。
しかし、ジムで身体を鍛えている人たちが、いわゆる「浪費」をしているとは思わない。
多くの人たちが健康に気を使っているのは、健康ブームだからという理由だけではないからだ。