12月18日
かずふみをベビーシッターさんに預けて、ふさことサニーデイ・サービスの恵比寿リキッドのライブに行く。
前の年に京都磔磔で観たサニーデイのライブが、ふさこのオールタイムベストのそれだという。
確かに、僕が人生でいちばん観たライブは曽我部だが、あの日の3時間は凄まじかった。
「もっと早くサニーデイのライブを観れば良かった。今度もたけちゃんと観たい」とふさは言う。
僕も今回のライブはどうしても観たかった。
曽我部恵一がサニーデイ・サービス=フォークロックのイメージを捨てて挑んだエレクトロの野心作『ポップコーン・バラーズ』をリリースしたばかりだったから。
『ポップコーン・バラーズ』は僕のこの年のベストアルバム。
曽我部はあのアルバムの曲郡をライブでどう見せるか?
曽我部は90年代の名曲は一切やらず、ここ2、3枚のアルバムだけでライブを押し切った。
最新作こそ最高傑作とする心意気。
ほんとに凄いと思った。
ライブ終了後、スタイリストの伊賀大介さんと遭遇。相変わらずカッコいい。
お会いするのは3年前の2014年、エレカシの日比谷野音以来だ。
『さよなら小沢健二』(扶桑社)より
伊賀さんはエレカシ宮本のスタイリストを担当しているため、ライブに招待して頂いた。
奥様も紹介してもらった。お子さんともども、ありえないぐらい顔が小さくて可愛かった。
「『アクシデント・レポート』、5日で読了しました」と伊賀さん。
育児の話をしながらも、伊賀さんの賢人ぶりにふさこはメロメロ。
「今年会った人でいちばんカッコよかった……」
帰り道では「夫が伊賀さんじゃないのに、私エラい」と、わけのわからないことを言い出した。
妻が麻生久美子じゃないのに俺もエラいよ!
12月20日
ふさこが読売新聞で連載が始まった。
「たけちゃんもタイトル考えてよ」
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