樋口毅宏
もういい。俺は不倫する。
美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥さまと、2歳になった息子を育てる樋口毅宏さん。今回は2017年12月始めの日記をお届けします。
12月1日
ふさこからメール。
ふさこがかずを連れて男のところに行ったら、たけちゃんいい小説が書けるかな。
いくら夫の新刊が売れていないとはいえ、本当に酷い女だな、こいつは。
もういい。俺は不倫する。
篠崎愛の乳を揉む。
揉んで揉んで揉みまくる!
12月5日
「たけちゃん怒らない?」
ふさこがこう訊いてくるときは、だいたいろくでもない。
「おならしたらうんこも出たからお風呂掃除しといた」
ほらろくでもない。
12月6日
育児雑誌に書いたテキスト。
お題は「雨の日の過ごし方」。
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この連載について
樋口毅宏
伝説の育児日記が帰ってきた!『おっぱいがほしい!——男の子育て日記』で、各方面を騒然・唖然・呆然とさせた作家の樋口毅宏さんが、満を持してcakesで続編をスタート!東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥...もっと読む
著者プロフィール
1971年、東京都豊島区雑司ヶ谷生まれ。エロ本出版社から強制追放を経て、2009年に『さらば雑司ヶ谷』で作家デビュー。 近著に小説『ドルフィン・ソングを救え! 』、サブカルコラム集『さよなら小沢健二』。そのほか著書に『日本のセックス』『二十五の瞳』『愛される資格』など話題作多数。 なかでも『タモリ論』は大ヒットに。