残念なお知らせですが、あなたの下半身がネットの支配から抜け出すことはできません。

「高校では一日中誰とも話さずに過ごし、自宅に帰ってからは日記にひたすら受験制度への呪詛を吐き出し、原千晶のヘアヌードを描き続けてストレスを発散」していた暗黒の青春期を述懐する坂爪さん。思春期の孤独を乗りこえるために、わたしたちはインターネットとどう付き合っていけばよいのでしょうか? 「性と孤独」に向き合う新書『孤独とセックス』、今回も著者がさらけ出す切ない話にしびれてください!(書籍もすごい!)

7 孤独とインターネット

【18歳の問い⑦】
「彼女いない歴」が長かったせいか、ネットのアダルト動画やエッチな画像がたくさん載っているまとめサイトに下半身を支配されている気がします。最近彼女ができたのですが、それでも勉強の空き時間に、ついついパソコンやスマホでこういった動画や画像を観ることがやめられません。将来結婚してもこのままかもしれない、と思うと不安です。この支配から抜け出すことはできるのでしょうか?

●救済としてのヌードデッサン

冒頭から残念なお知らせをしてしまうと、あなたの下半身がネットの支配から抜け出すことは、おそらく未来永劫できません。以下、その理由を説明しましょう。

一日中誰とも話さずに学校生活を送っていた高校時代、孤独に伴うストレスや精神的苦痛を少しでも和らげるために、私は毎日長文の日記を書いていました。

スマホもSNSも無い時代、分厚いB5版のノートに、高校や受験制度への呪詛 日々の辛さや寂しさ、自意識過剰なポエムや小説を、無駄に高いテンションと筆圧でひたすら書きなぐっていました。毎日数百字、日によっては数千字のボリュームで延々と文章を書き綴っていたのですが、その過程で、ある時期から文章と合わせてノートに女性のヌードデッサンを描くことに没頭するようになります。

私が高校一年生だった1997年11月、「ワンダフル」という深夜番組のMCを務めていた原千晶(当時23歳)がヘアヌード写真集『Bora Bora』(全撮影・篠山紀信)を出し、大きな話題を集めました。

番組内のアニメ(1990年代後半に一世を風ふう靡び したギャグマンガ『セクシーコマンドー外伝 すごいよ‼マサルさん』)が目的で「ワンダフル」を観ていたのですが、普段テレビで観ていた女性がヘアヌードになるという体験は初めてで、強烈な衝撃を受けました。週刊誌のグラビアを見ながら、彼女の均整の取れた小麦色の美しい肢体、張りのある乳房や瑞々しい陰毛を一生懸命日記にデッサンしていた記憶があります。

高校では一日中誰とも話さずに過ごし、自宅に帰ってからは日記にひたすら受験制度への呪詛を吐き出し、原千晶のヘアヌードを描き続けてストレスを発散するという、まさに暗黒の青春としか言いようのない日々でした。

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孤独と性をめぐる11のレッスン

坂爪真吾

高校の三年間、友だちは一人もできなかったし、恋人も作れなかった。恋愛もセックスも何一つできなかった。一発逆転を賭けて東大を目指すも、センター試験は全教科白紙で提出。すべてから逃げ出した坂爪少年は「卒業式が終わったら、自殺しよう」と決意...もっと読む

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ikb 『「セックスシーンが観たい」という願望と「しかしセックスをしている奴らは許せない」という… https://t.co/QdFfIs1F08 2年以上前 replyretweetfavorite

ysk7k #スマートニュース 2年以上前 replyretweetfavorite