見ず知らずの方の手伝いが最高に嬉しかった

美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛んだ奥さまと、1歳8カ月の息子を育てる樋口毅宏さん。2017年7月下旬の日記をお届けします。7月中旬の日記はこちらからどうぞ。

7月19日

東京に引っ越すため、家候補を次々とめぐる。

おいらはここのところ平均睡眠時間が4時間だったため、ホテルに帰宅後倒れる。

7月20日

妻は早朝からモーニングクロスに出演。その後も、仕事のため、半日別行動。

かずふみを連れて、赤坂(宿泊先)→池袋(ジュンク堂、おふくろと昼メシ)→護国寺(講談社)→神保町(小学館)。

みなさん良くして下さってありがとうございました。

半蔵門で神保町駅に乗り換えするとき、かずふみを乗せたベビーカーを、階段でひーこら上がり下がりしていたら、見ず知らずの方が手伝いを名乗り出てくれた。

ひとりは20代の女性。もうひとりは30代の男性。

最高に嬉しかった。ひとの優しさに触れました。ありがとうございました。

そこで自分を振り返ってみる。自分は知らないひとのベビーカーを運んであげたことがあったか?

爺さん婆さんに育てられたため、子供の頃から電車やバスで年寄りには席を譲ってきた。

妊婦には?

やってこなかった。反省しています。後悔しています。

小さい子が一緒だと、電車やバスの移動がどれだけ困難か。

自分がひとの親になるまでわからなかった。想像力を働かせることができなかった。

「なんでこんなところに階段が数段だけあるの?全然必要なさそうじゃん。しかもちょっと進んだらまた階段がある!」

やっとこさ駅に着いても、エレベーターはぐるっと回った先に、目的地とは離れた場所にある。

車椅子のひとは、足が不自由なひとは、目が見えないひとは、常にストレスを感じながら生活している。

そんなことも知らずに生きてきた。

これからはお年寄り以外にも、自分にできる限り、困っているひとたちに、手を貸すことができたらと思う。

ふさと待ち合わせ。さっそく見知らぬ方々が手を差し伸べてくれたことを話す。

「たけちゃん、そのひとたち、ネトウヨかもよ!」

はああっ?

「だってこないだもツイッターで性被害のシンポジウムを告知ツイートしたのね。そしたらネトウヨから〝行きます〟のリプが来て」(真顔)

あかん。こいつ、ネトウヨが嫌いすぎて、連中による人間不信術にまんまとハメられている。

ここで黙っているわけにはいかない。

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Baby Don't cry 〜赤ちゃんと俺とキレ妻と〜

樋口毅宏

伝説の育児日記が帰ってきた!『おっぱいがほしい!——男の子育て日記』で、各方面を騒然・唖然・呆然とさせた作家の樋口毅宏さんが、満を持してcakesで続編をスタート!美人東大卒弁護士という華やかな肩書きと裏腹に、常識が通用しないぶっ飛ん...もっと読む

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