世の中には、答えの無い問いがある。—孤独と避妊

道徳感情に基づいて“失敗した人”を叩いてしまいがちな昨今。未成年の望まない妊娠についても、「本人に理性が備わっていれば、性にまつわる問題は全て未然に回避できる」という幻想はまず捨てること、と坂爪さんは説きます。理性と感情に引き裂かれ、「一億総『我慢大会』社会」となっている現在の日本で、私たちは何を考え、問うていく必要があるのでしょうか? 『孤独とセックス』には、妊娠や不倫、風俗を社会問題として考えるヒントが詰まっています!

●理性信仰は人を孤独にする

道徳感情に基づいて性的に失敗した人を叩いてしまう背景には、嫉妬が隠れています。嫉妬は最も強い感情の一つですが、性愛は最も他人の嫉妬をかき立てやすい領域です。「高校生の分際でセックスするなんて、けしからん!」「自分はこんなに我慢しているのに、不倫するなんて許せない!」となる。

性的に満たされていない自分を肯定するために、性的に自由に振る舞っている(ように思える)誰かを叩くことで、つかの間の安らぎを得る。しかし、いくら誰かをバッシングしたところで、それによって本人が性的に自由になるわけではありません。嫉妬に基づくバッシングを繰り返せば繰り返すほど、あなた自身の不自由さ、そして社会の息苦しさは上昇していきます。

それでは、こうした不毛極まりない「一億総『我慢大会』社会」から、どうすれば脱出できるのでしょうか?

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この連載について

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孤独と性をめぐる11のレッスン

坂爪真吾

高校の三年間、友だちは一人もできなかったし、恋人も作れなかった。恋愛もセックスも何一つできなかった。一発逆転を賭けて東大を目指すも、センター試験は全教科白紙で提出。すべてから逃げ出した坂爪少年は「卒業式が終わったら、自殺しよう」と決意...もっと読む

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コメント

IamSINSI 今日更新のこれ、昨日だか一昨日あたりに産婦人科に制服で行くなどけしからん発言して炎上した某教育家思い出したなあ なんとタイムリー https://t.co/z2exBfeva4 2年以上前 replyretweetfavorite

Akiko0709 性に対して奔放な学生はけしからん、とお考えの方に読んでもらいたい記事だなぁ。 2年以上前 replyretweetfavorite