今回のテーマは「デート中「ここ、前もきた!」と言われるのは嫌だが、嘘の「初めて!」はもっと嫌」だ。
これはもう、過去とか一切ない新生児と付き合った方がいい。それは法に触れているし、前世も気になる、という場合は、砂場の砂鉄とか無機物と付き合えば解決だ。テーマのようなことまで気にするのは、明らかに面倒くさい奴だが、これはつまり「交際相手の過去が気になる」ということだろう。
一般的には相手の過去を気にするのは狭量なことであり、済んだことはしかたねえ、お前の離婚暦も前科も、内股に彫ってあるサイコロの刺青も、全部受け止めてやる、というデカい毛布みたいな心こそが必要である、と言われている。
だが、そうは思っていても、人の心というのはふとしたことから、勝負パンツぐらいの面積になってしまう。例えば「ラブホとか、初めて来た~!」という彼女が、やたらアメニティに詳しかったり、風呂に湯を張る手際が良すぎたりすると、やはり彼女の過去に思いを馳せずにいられないだろうし、隠すということは何かやましい事があるのでは、と勘くぐってしまうだろう。
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