盟友・スギナミが去り、40代のオッサン記者はテポドンと俺の2人となった……。
たしかに30代の頃と違って、夜遊びのペースは半減してしまった。それは体力の衰えもあるが、やはり気力だろう。女のコのいる店での、キャストたちとの年齢のギャップはいかんともしがたく、会話もどうも手探りかつ及び腰。万が一盛り上がって、連絡先交換をしようとも、LINEの登録に手間取り、嘲笑の眼差しを向けられる。何を書いてよいかわからずスタンプ乱打はいつしか「未読」となる、負のスパイラル……。
そうとなると花より実をとるのが中年というもの。夜遊びガイドのO氏もそんなオッサンの“弱気”を心得ている。
春なのにそこは常夏、六本木にビーチ出現
O氏と足を運んだのは六本木・東京ミッドタウンの真ん前。「水着キャスト在籍!」と書かれた看板がオヤジ心をくすぐる。そう、万が一会話が弾まなければ、「見るだけ」でも楽しめるはずだ。
「いらっしゃいませ~!」
20~30人も入れば満卓となろうか、程よい小箱に、水着の女のコがわんさかいるではないか!
右からまりあちゃん、杏奈ちゃん、さりなちゃん。堂々とした立ち居振る舞いだが、最初の頃は水着姿が恥ずかしかったとも
cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。