—— 吉田さん、映像化が特に楽しみなエピソードというのはありますか?
吉田貴司(以下、吉田) どれも楽しみですがあえて挙げると「クラブナイト編」でしょうか。僕、在日ファンクのファンなので、浜野謙太さんがキャスティングされたと聞いて、とてもうれしかったです。今からめちゃくちゃ楽しみです。
あとは「太陽の塔編」。ページ数も多く描きましたし、マンガでも上手くまとまったと思っているので、映像でどうなるのか、楽しみにしています。
山口雅俊(以下、山口) 「太陽の塔編」は大ネタですよね。
——原作の画を忠実に再現するところもあれば、隙間を想像で埋めたりもする。その塩梅も気になります。
山口 いろんな制約がある中で、まず原作のファンをなるべくガッカリさせないっていうのは、もっとも大事にしなければいけない部分で。設定やキャラクターなど、実写化に際して原作にないルールを勝手に作ってしまってはいけない。
『やれたかも委員会』の真髄、コアは、隙あらば「やりたい」と思っている男性の心根を笑い飛ばすってところだと思うんですね。そうすると、自ずと能島やオアシスの役割と、月綾子の役回りというのは、違うものになる。そこを外してはダメということは、ずっと意識していました。
能島譲役の佐藤二朗さん/©2018吉田貴司/ドラマ「やれたかも委員会」製作委員会・MBS
タイトルを告げた段階で難色を示されたことも
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