オフィスハック

弊社じゃ誰も責任を持ちたがらない

肥大化し身動き不能となった巨大企業「T社」。社内調整専門部署「四七ソ」の香田と奥野に、今日も新たな社内調整指令がくだる。オフィスの中のクソ野郎どもを、スタイリッシュかつアッパーに撃ち殺せ! テイルゲート! ショルダーサーフ! 禁断のオフィスハック技の数々を正義のために行使せよ! ◆全サラリーマン必読のスパイアクション小説『オフィスハック』より第1話「ONDO社の社内調整」を連載!◆

◆#8◆

「ONDOのほうに通達は?」

「もちろん、既に」

 武田さんは溜め息をついた。既に通達をしたが止まらず……つまり、はぐらかされたり、誤魔化されたりして、解決に至っていない。

 原因は解っている。この会社自身の規模だ。セグメンテーションが酷すぎて、ちょっと聞けば済むことでも、部署が違えば無限の時間が必要になる。担当者の不在。担当者の休暇。担当者に確認して折り返し。その間に10日20日と時間が経過する。だから誰も責任を持ちたがらない。

 逆に言うと、そこを悪用すればいくらでも引き延ばし工作はできる。本社の上層部にコネがあれば異議申し立てをもみ消すこともできる。この第二IT事業部第三デジタル・コンテンツ推進課にあるONDOは……確か名前は忘れたがワンマン傾向のある役員が一気に吸収を進めた会社だ。

「あの」おれは小さく手を挙げた。

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オフィスハック

本兌 有,杉 ライカ,オノ・ナツメ
幻冬舎
2018-04-19

この連載について

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ダイハードテイルズ

これぞ日本版キングスマン/会社あるあるが笑える/スカッとする!/早く映像化して! などTwitterで話題のスパイアクション小説『オフィスハック』(著:本兌有・杉ライカ、画:オノ・ナツメ)をリバイバル連載!(あらすじ)「ウチの不祥事が...もっと読む

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