世の中には、お金をケチってはいけないイベントがたったひとつあります。
それは、「結婚式」です。もしも、それがみすぼらしいものになったとしたら、妻からは一生恨まれ、事あるごとに友人たちからは嘲りを受けることでしょう。
ぼくは約5年間の交際期間を経て、プロポーズをしました。
交際期間の大半は遠距離恋愛でしたが、『ちゃんと守ってあげなきゃ』という気持ちはずっと同じでした。いまもその気持ちは変わってません。結婚すると責任も増えるし、お金もかかります。でも、男には『節約』よりも優先しなければいけないこともあるのです。
さて、プロポースといえば婚約指輪! みなさんは婚約指輪をどのように購入する(した)のでしょうか?
・事前に購入してサプライズでプロポーズ
・先にプロポーズして彼女と一緒に購入
ぼくは後者を選択しました。(というより、それ以外の選択肢はありませんでした)
実は、それまでも何度かサプライズプレゼントや演出を行ってきましたが、彼女から何度か言われたことがあります。
『えっ、これ??』
『嬉しいよ。嬉しいんだけど……』
『センスがなぁ〜……』
スヤスヤ寝息が聞こえるわんちゃんのぬいぐるみ、(ジェラートピケみたいな)ふわふわパジャマ、モコモコの室内シューズなどなど……。
自分では良いと思っていたものでも、幾度となく撃沈した経験があります。ときにはレンタルペットをこっそり借りて来て、部屋の中でペットケースを開封するというサプライズもしてみましたが、結果はご想像の通りです……。
まぁ、サプライズプレゼントということで刺激にはなるし、小さい額であれば別にそれでも構わないと思っていますが……。
しかし婚約指輪となると話は別です。
ただの丸っこいリングに数十万円も払うのだから、せめて彼女が心から気に入り、定期的に付けてくれないのであれば、そんな大金は払っても意味はありません。そこをぼくのセンスだけで購入するなど、ギャンブルもいいとこです(笑)。
結局、人生でかなり高額な買い物を失敗しないためにも、彼女と一緒に選ぶことにしました。
何度も伝えている通り、ぼくは基本的には節約家ですが、やはり節約してはいけないものもあると考えています。それは、人生の節目や一生の記念、想い出になるものは、お金には変えることが出来ないと思うからです。
彼女が望むのであれば、一応男として叶えてあげなければいけない部分もあると思うのです。
【結婚指輪】と【新婚旅行】
婚約指輪に加えてこの2つに関しても、ぼくの希望ではなく、彼女の希望を叶えてあげることにしました。その後の結婚生活で彼女には色々我慢させることになると思うから、これくらいは当然と覚悟を決めました。
でも、【結婚指輪】の購入場所に関しては、ぼくからも彼女にお願いしました。
東京都台東区に『御徒町』という場所があるのをご存知でしょうか。
山手線の上野駅と秋葉原駅の間にある駅です。
この『御徒町駅』、山手線からの景色を見たことがある人はわかると思いますが、『宝石』とか『ダイヤモンド』と書かれた看板が無数に存在している宝石流通問屋の専門店街なのです。
ここだと、ダイヤモンドの質はまったく劣らずに、銀座で売られているような指輪の半額以下で購入することが出来るのです。たとえ同じメーカーだとしても、『御徒町店』で購入するだけで『◯◯店』より安くなることもあります。
ぼくは『2人の結婚指輪だけは御徒町で買いたい』と懇願し、一緒にいくつかの店舗で見た上で、『ガラ 御徒町』というお店で結婚指輪を購入しました。
決して粗悪品ではありません。本当に良質なものが、ただ安いのです。
ぼくはこうゆう買い物をすると気持ちが高揚します。
ぼくが根っからの節約家だからでしょうか、リフォームの施主支給の時も感じましたが、『何も知らない人が◯◯円で購入しているものを、自分は◯◯円安く購入できた。しかもその中身にもとても満足している』という時、その満足感が何倍にも膨れ上がるのはきっとぼくだけじゃないと思います。
『銀座』という場所や『Tiffany』や『Cartier』といったブランドにこだわりがないのであれば、婚約指輪も結婚指輪も『御徒町』で購入することで10万円以上の節約ができることは確かだと思います。
でも、もし一緒に選ぶのであれば、やはり女性の意見を尊重した方がいいでしょう。
これから生涯を共にしていくことを誓う品を【節約】だけの目的で、女性の気持ちを踏みにじると、その先の結婚生活にも支障をきたす恐れがあります。
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