もうすぐ「啓蟄」。土に潜っていた虫たちは一斉に地上に顔を出すときだ。週末の繁華街に出てみれば、飲食店や夜遊びの店は人人人。男たちの“遊びの虫”も疼きだしているようだ。「最近遊んでます?」俺の心を見透かしたように声をかけてきたのは夜遊びガイドのO氏。
「ショーパブ激戦区の六本木に一風変わった店があるんです……」
早速向かったのは、芋洗坂下。老舗ビルの一角にその店はあった。
「いらっしゃいませ……」
(左から時計回りに)mihoさん、花蓮さん、美那子さん、綾乃さん。35~40分の演目の違うショーを1日4回行うタフさ! cakesは定額読み放題のコンテンツ配信サイトです。簡単なお手続きで、サイト内のすべての記事を読むことができます。cakesには他にも以下のような記事があります。
入り口に立つゴシック調の等身大の人形。天井にはシャンデリア、カウンターバーの周りには額に入ったキャストの肖像画、シックでゴージャスで妖しげな空間は、いやが上にも俺の心拍数を上げる。いくつかのボックス席が並ぶ先には、ビロードの幕がゆらゆらと揺れる半円形のステージ。真正面の“かぶりつき”に案内された。