必ず二人が恋に落ちる36の質問
1995年に心理学者のアーサー・アーロン教授は、非常に面白い論文を発表しました。それが「見ず知らずの男女を恋に落とす方法」です。アーロンは36の質問を考案しました。
•二人で36の質問に答えあう
•その後、2〜4分間見つめあう
これだけで見ず知らずの男女が「恋に落ちる」というのです。
この質問は、人間のパーソナリティや価値観に迫るものが多く、最初はライトなものが多いのですが、徐々にディープな内容が増えるようになっています。
ルールは以下の通りです。
1 1問ずつ、男女が交代に質問を読みあげる
2 質問を読みあげた方が先に回答し、その後にもうひとりが回答する
3 質問は飛ばしてはいけない
問題を読みあげた人が最初に「自己開示」を行い、すると相手は「自分も話さなければ」という気持ちになって答える。これは「返応性の法則」でもあります。つまり、相手に何かもらうとお返しがしたくなるという法則で、プライベートな質問になるほど「自分にここまで話してくれたのだから」と好意を感じて、自分も話さなければと感じるようになっていくのです。
結果的にアーロン博士の実験は成功し、二人の男女は恋人同士になったそうです。
心理学的には「認知的不協和の解消」という理論を使ったものです。つまり人間は、恋人同士のように信頼関係ができるとプライベートで深い内容について話すようになりますが、先にプライベートで深い内容の会話をすることで、まったくの他人であっても脳は相手を「恋人」と認知するため、実際に恋人関係になってしまう可能性が高いのです。
ニューヨーク・タイムズ紙の女性記者が、この方法を自身で実験し、その結果、本当に相手と恋愛関係になり結婚したという報告も。なお、この記者によれば、見つめあう時間は2分では短すぎ、「4分」がおすすめとのことです。