頑張っているのに仕事ができないというならまだ許せます。
しかし、頑張っていなくてむしろ仕事をせずに、おいしいところだけをとっている奴がオフィスにいたとしたら……?
そいつは粛正しなければいけません。
しかし、ナタを取り出してそいつの頭をかち割るなどの私刑は、この日本国では認められていないので、もっとスマートな方法で粛正の準備を行っていきましょう。
それは、上司にそいつのヤバさをチクるという行為です。
チクるといっても「××さんが仕事しないんです~!」などという、小学生のようなチクり方をしてはいけません。
たとえるなら、ランチの時、面談の時に、そっと、
「うぅ~ん。この仕事××さんが担当なんですけど、なんで終わっていないんでしょうね?」
といった具合に、それとなく「あの野郎仕事してねぇぞ」というニュアンスを漂わすのです。
決して、こちらから断定してはいけません。断定しなくても、上司もあなたの言わんとしていることを霊感で感じ取るはずです。
そして、ここで大切なのは、決して一人でチクったりしてはいけないということです。
1人が訴えるのであれば、それは不平不満を愚痴っているだけだと思われてしまします。しかし、それが2,3人、またはチーム全員、さらには他部署からのチクりが上司に届くとしたら……?
上司は、これは本当かもしれないと動きだします。
なので、集団戦でチクらなければいけません。
もしかしたら、上司自身もチクられている人間が仕事をしないと、うすうす気づいていたかもしれません。でも不満の声が聞こえてこないので、「まいっか仕事は回っているし」と考えている場合も多いのです。
チクるのは自分のためではありません。
チームや会社のために、会社の生産性を落として損失を与える人間は、排斥しないといけないのです。
え? 排斥された人間がかわいそう?
大丈夫です。そういった人は、なぜか自分にぴったりな、働かなくて済むポジションを見つけることができるので、あなたが心配することは何もないのです。
瑠雨図さん「それとなくにおわせて、集団戦でチクる……」
瑠雨図さんの目に、闘志の炎がともり始めました。