人脈の「数」にはこだわらない
「お金持ちは人脈が広い」というイメージが強いかもしれませんが、ここまで述べてきたように、賢いお金持ちはとにかくムダな人づき合いを避けます。
実際、賢いお金持ちほど、普段つき合っている相手の数は、イメージよりもずっと少ない。
彼らはフィーリングが合う人とつき合うようにしていますから、そこまで人脈は増えようがないのです。 とくに仕事に直接結びつくような濃密な関係にある相手はごく少数です。もちろん個人差はありますが、濃い関係をキープしている相手は、5人くらいというお金持ちも少なくありません。
あなたは、職場以外で、月1回以上のペースで会っている人がどのくらいいるでしょうか。 普通の会社員であっても、それほど多くないはずです。ウィークデーは仕事をし、週末は家族と過ごすのを基本スタイルとしているなら、コンスタントに月1回会っている相手は、かなり深い関係だといえます。「しょっちゅう一緒にいる」という印象を持つと思います。お金持ちでなくても密につき合っている人の数は、それほど多くないのです。
残念なお金持ちは、とにかく「数」にこだわり、むやみに人脈を広げようとします。
しかし、10人、20人と月1回交流しようと思えば、かなり忙しくなり、自分の時間を持つことすら困難になるはずです。濃密な関係を築ける人数には物理的に限界があります。つき合いが多くなればなるほど、一人ひとりとの関係性は薄まっていき、ビジネスやお金が生まれる関係までは発展しないのです。