うつむいて食べてはいられない
22巻#207に登場。OUTPUT TAVERNのオーナー、オーウェン・パーカーが考案した“元気が出る”新メニュー。ISSやアサインがどうなるか不安になっているムッタたちに「食べたらそんな風にうつむいていられなくなる」と元気が出るメニューとして提案。しかしただ辛いだけでオーウェンは味見をしていないらしい。ちなみに6.99ドル。
ウォルター・ゲイツを知る男。
ゲイツは冷酷で嫌な男。 ヒビトの宇宙飛行士復帰試験への対応やムッタらジョーカーズへの仕打ちなどを見てきた読者にとって、NASAのプログラムマネージャー、ウォルター・ゲイツはそんな風に映ってきたことだろう。
「ミスは許されない」「無理はしない」“失敗のない仕事”が大前提である男。そうして今の地位まで上り詰めてきたのがゲイツだった。一体彼はどんな男なのだろうか?22巻ではゲイツの過去を垣間見ることができる。
ある日ゲイツは懐かしい店を訪ねる。そこは一度閉店し火事で崩落した店だったが変わらぬ雰囲気にゲイツは驚く。NASAの宇宙飛行士たちが集い宇宙開発の為に熱い会話を繰り広げていた懐かしい雰囲気のままだった。
いらっしゃい ウォルター
ゲイツを呼ぶ男の名はオーウェン・パーカー。かつてゲイツと一緒にNASAで働いていた元同僚だ。彼はゲイツの一年先輩で部下からの信頼も厚く、パーカー自身も周りを信じやる気のある若い後輩たちにどんどん仕事を任せていた。しかしある日企画リーダーを任せていた部下が全てを投げだして失踪し、パーカーはその責任をとってNASAを辞めさせられてしまう。
ミスをしたものには仕事は任せられない。
組織の風潮があからさまに変わっていったことを感じ、ゲイツはパーカーのようにはなりたくない、と思うようになった。「一度たりともミスをしてはならない」ただその想いだけで生きてきたゲイツ。失敗しないよう失敗しないよう上り詰めてきたゲイツは、いつの間にか宇宙へ夢そのものも失ってしまっていた。
“宇宙”をテーマに生き宇宙飛行士達の救いになるような仕事がしたかったパーカー。夢破れた敗者ではない、今のこの店もそうだと気が付いた。
久しぶりに客として酒を飲みに来たゲイツに、パーカーは尋ねるのだ。
肝心なのは なぜ今日君が この店へやって来たかだ
思い出すためだろ?本当の自分を
いつの間にか布を被せ蓋をしてしまった自分の夢を、ゲイツは捲る。宇宙というだけで飛びつき、夢中になって作った月面基地のジオラマを。
材料(2人分目安)
★パティ 牛挽肉200g程度 / 塩小さじ1/2程度 /コショウ少々
★ソース トマトピューレ100cc /ジョロキアソース小さじ1/2程度 (今回はジョロキアにしました。辛いので少しずつ入れて味を見ながら調整してくださいね!) 塩小さじ1
★挟むもの レタス2枚 /トマト(大)1/2個程度 /玉ねぎ1/3個程度 /お好みでアボカド、パプリカなどもどうぞ!
バーガーバンズ 2個 バターorマーガリン 適量
作り方
1 ソースを作ります。トマトピューレを鍋にかけて弱火で温め、塩コショウを入れて混ぜましょう。味が整ったらジョロキアを加えます。本当に辛いので味を見ながら少しずつ足してください。タバスコで代用してもOK!
2 パティを作ります。牛挽肉をボウルに入れ、塩コショウを加えて粘り気が出てくるまでよく混ぜましょう。
3 混ぜた挽肉を成形します。丸く、薄く形を整えていきましょう。焼くと縮んで膨らむので、薄いかな?と思うくらいで大丈夫です。
4 挟む野菜の準備をします。レタスはちぎり、トマト、玉ねぎは輪切りにスライスしておきます。アボカドやパプリカ、チーズやベーコンなどもお好みでどうぞ。
5 バンズの内側にバターを塗り、トースターで2~3分焼きましょう。
6 温めたフライパンに油を加え、成形したパティを中火~弱火で焼いていきます。フライ返しでスッと返せるようになったら裏返して焼きます。裏面も同じくスッと返せるようになればOKです。
7 バンズが焼けたらレタス、パティ、ソース、玉ねぎ、トマトの順で乗せて完成!フライドポテトなどと一緒にどうぞ。
燃え上がる勇気。
ゲイツがずっと羨んでいた、NASAで一年先輩だったパーカー。彼はNASAの人間が集まっていた店「OUTPUT TAVERN」を復活させ、あの頃と同じようにNASAの宇宙飛行士達が語れる場を作った。
ゲイツさんは宇宙の何が好きですか?
勇気を手に入れるチャンスです!
ムッタからかけられたその言葉が何かきっかけになったのだろうか。
勇気が出るメニュー。そう言ったゲイツにパーカーはギャラクシースパイシーバーガーをすすめる。
羨んでいたパーカーとの再会。NASAの同僚たちとこの店で語りあったであろう時間。今の自分がどんな風に周りから見られているのか。信頼されている上司にはなれていないこと。仕事を一度も楽しんだことがないこと。