長く付き合うほど相手のことがわかる、は大きな誤解
もうひとつ、相手とのいい関係を続けたいと思うなら、ぜひ知っておいて欲しいことがあります。「長く付き合っていると相手のことがよくわかるようになる」という思い込みを捨てることです。
実はこれ、最近の研究によると「逆」であることがわかりました。たとえば、10年付き合っている恋人、あるいは夫婦の場合、おたがいに相手のことを「よく知っている」と思っていることが多い。ところが、「ご主人は今、何に夢中になっているか知っていますか?」「彼女が今、毎週すごく楽しみに見ているドラマは何だか知っている?」と聞くと、「え、昔と同じゴルフじゃないの?」「全然知らない」ということが少なくないはずです。
恋愛初期は「相手のことがわからない」から「知りたい」と思って、一生懸命観察します。だから「好きなもの」「はまっているもの」もだいたいわかる。
ところが、付き合いが長くなってくると「おたがいのことはわかっているはず」と思い込むため、まったく相手を観察しなくなるのです。そのため、相手の現在の趣味や夢中になっているものも知らず、知らないことにも気づかないことになります。