週刊ダイヤモンド
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第15回】“本当の悪者”は別にいる! 食品添加物は危険なのか
食品添加物は嫌われ者だが本当に危険なのか。実際は悪い食品をごまかすものではなく安全性向上などの役割も果たしている。本当に危険なのは、添加物を悪者扱いして儲けるやからである。
松永和紀(科学ジャーナリスト)
生活協同組合で昔から行われてきた“実験”がある。漬物やお菓子などに食酢を入れて着色料を溶かし出し、白い毛糸を入れる。毛糸が染まったら合成着色料、染まらなかったら天然着色料。
「怖いですねえ。こんなに染まるんですよ。合成着色料は石油が原料で、発がん性や催奇形性の疑いがあり……」。組合員を集めた学習会で行うと、視覚に訴える効果は抜群だった。
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この連載について
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「薬は副作用が怖いから、医者に阻止されないように黙って飲むのをやめよう。安全で効果もバッチリある健康食品で病気は治せばいい。毎日の食事は地元産の自然食材だけを口にしているから安心・安全!」──。その選択、ちっとも安心・安全ではない。エ...もっと読む
著者プロフィール
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