「本当にそれがほしいのか」をハッキリさせる
物を買うときは、最初に値段を見ないようにしている。値段を知るよりも先に、買うかどうかをまず決める。値札を一度も見ないままお会計をするのが基本で、ごくたまに確認する場合も、本当に最後の最後。理由は二つある。
まず「安いから、まあいいか」という感覚で買ってしまうことを防ぎたい。「安い」と感じる物って買うハードルが下がるから危ない。でも、そうやって「安いから、まあいいか」という勢いで、たいして気に入っていない物をつい妥協して買ってしまうと、必ず後で、もっといい物が出てくる。そして買い直すハメになれば、お金は二重にかかるし、さらには家に余計な物が残ってしまう。つまり、本当に気に入った物だけを「絶対にコレがいい!」と思いながら買うようにしないと、逆に高くついてしまう。
そして逆に「高い!」と感じる場合。これもまた問題で、「高い」と最初に思ってしまうと、“ほしいかどうか”じゃなくて“買えるかどうか”で考えてしまうから危ない。本当にほしいのかどうか、自分の気持ちがわかりづらくなる。よく考えたら、値段云々じゃなく「買うほどほしくもないから買わない」物かもしれないのに、買うかどうかを決める前に「高いから買えない」と思ってしまうと、変に未練が残ったりする。
そうやって、安いからとムダな物を買ったり、高いから買えないのだと思い込んだりしてしまうことを避けたいから、まずは「そもそも本当にほしいのか」という気持ちの部分をハッキリさせるために、値段を見ずに、買うか買わないかを決めてしまうことにしている。
買うと決めてから値段を見て、本当に買えない値段だったらどうするのかというと、そのパターンは過去に一度もない。買えない価格帯のお店にはそもそも行かないから、どうあがいても買えない、となることはない。がんばれば買える。勇気を出せば、「明日からもっと仕事する!」と稼ぐことへの気合いを入れれば、買える。