結婚は窮屈?
—— 今まで結婚のいい話ばかり伺ってきましたが、逆に結婚って窮屈だなと思ったりしたことはありますか?
下田美咲(以下、下田) ないかも。だからこそ、厄介事は持ち込まないでほしいなと思いますね。借金と病気には本気で気をつけてほしい。
—— なるほど。雨月さんは?
雨月メッツェンバウム次郎(以下、雨月) 窮屈……とは今のところ感じていませんね。
—— 結婚を渋る人のなかには、「自由がなくなるから」と言う人も多くいます。世の中の夫婦を見ていても、結婚して窮屈そうに見える人も少なくないですが、そういうことはないでしょうか?
雨月 ないっすね。
—— 即答できるってすごいですね。
下田 あ、窮屈な話ではないけど、彼のイヤなところ思い出した。体力が無いところがすごくイヤ。
雨月 おー。体力は私も自信がない……。
下田 今、息子がまだ赤ちゃんなので、毎日彼と3人でお風呂に入って、夫婦で協力して赤ちゃんを洗うんですけど、お風呂のお湯をためている途中で、夫が昏睡状態みたいに寝ちゃう時がよくあって。一度寝たら3時間は絶対に起きてくれない。どうしてそんなちょっとした隙にそこまで深く寝てしまうのっていう時が多くて、その体力の無さは実害があるからイヤ(笑)。
雨月 (笑)
下田 あと、彼はすぐ風邪をひく。産後1カ月は私が安静にしてないといけなかったから、彼が家事をしたんですけど、家事・育児・仕事のトリプルになったときに、2回も風邪をひいて困りました。
雨月 旦那さんっておいくつなんですか?
下田 私の一つ下なので27です。
雨月 若いですよね。体が細いとかで、体力がないんですかね?
下田 いや、というよりは、相当な体力がないと家事・育児・仕事のトリプルはできないんですよ。でも子どもを持つってそういうことだから。なので彼には、それに耐えうる体力をもってもらいたい。私は彼と同じことをしていても風邪をひかなかったから、余計にそう思います。
雨月 風邪をひいてしまうと、現実的に生活が回らなくなりますもんね。
下田 彼にやる気はあるんだけれど、やらないまま寝てしまう、ということが多くて。「やる」って言ってくれるけど、結局寝ちゃってるから、戦力にならないんです。
雨月 僕も同じことで、妻に怒られます……。
下田 男の人ってたいがい体力ないですよね。
雨月 ないですね、僕は年齢的に結構いってるので、よりないかも。もう死に向かって一直線……。
下田 (笑)。でも、私、10代の男の人から40代の男の人まで付き合ったことあるんですけど、男の人は年齢関係なく体力ないです。
雨月 そうですか(笑)。
下田 みんなすぐ寝る。
—— そうなんですね。
下田 本当にすやすやと寝る! よくそんな長い時間寝れるなって思う。
雨月 なんか申し訳ないです(笑)。
愛は、結婚したあとに生まれる
下田 でも、不満なんてそれくらいで、本当に結婚してよかったと思います。
雨月 うん、すごくいいっすよ。もっと早くしとけばよかった。こんな私が言うのも何ですが。
下田 圧倒的に愛してる人と家族になれば、どう考えても幸せですよね。だから、大好きな男と結婚して、その男の子どもを持つと、独身の時よりも幸せだと感じられる。
—— そうなると、圧倒的に愛してると思える人と出会うにはどうしたらいいのでしょうか……?
下田 そんなに結婚を難しく考えない方がいいと思う。結婚してから愛が生まれたりもするから。違ったと思ったら即別れることが大事ですね。
—— 結婚してから愛が生まれるってどういうことでしょうか?
下田 結婚すると、意思決定しないといけない場面が色々と出てきますよね。親族への挨拶とか結婚式とか。彼氏彼女の時はなかったミーティングがたくさんある。家をどうするか、家具をどうするかとか、二人で決める局面がたくさんあるから、そういう時に愛が生まれますね。「愛ポイント」を稼ぐところがいっぱいある。
雨月 愛ポイント(笑)。でも、本当にそうですよ。
下田 でもその局面ってどれも、幻滅ポイントにもなるんですよ。お互いの器や、二人の相性が試される場面というか。だから対応次第でどっちにも転ぶ。幻滅が勃発したら、別れたほうがいい。