内閣府ImPACT(革新的研究開発推進プログラム)と明治が1月に共同で発表した、ある研究成果が波紋を呼んでいる。その内容は「高カカオチョコ(カカオ分70%以上のチョコレート)の継続的な摂取が大脳皮質の量を増加させ、学習機能を高める(脳の若返り)可能性があることを確認した」というもの。これの何が問題だったのだろうか。
【 第7回】“機能性”チョコレートが B級サイエンスで大顰蹙
2018年1月7日
「チョコレートで脳が若返る」という話を聞いたことがあるだろうか。もしチョコをたくさん食べて健康になれるなら、それこそ夢のような話だが、そうは問屋が卸さないのが世の常だ。
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