大谷ノブ彦 /柴那典
米津玄師がぶっちぎっている理由
菅田将暉さんとのフィーチャリングでも話題になった米津玄師さんの最新アルバム『BOOTLEG』。2017年ナンバーワン、世界に通用するJ-POPの完成形とまでふたりが激賞する理由とは。世界のグローバルポップと日本のJ-POPの関わりに迫ります。
芸人、DJとして活躍されているダイノジ・大谷ノブ彦さんと、音楽ジャーナリストの柴那典さんの響きあうナビゲーションをお楽しみください。
米津玄師の新譜がぶっちぎりである理由
柴 那典(以下、柴) 大谷さん、米津玄師の新作聴きました?
大谷ノブ彦(以下、大谷) 聴きましたよ、『BOOTLEG』。2017年ナンバーワン!
柴 ぶっちぎりですよね。正直、このアルバムが出たことで他のミュージシャンのケツに火がつくんじゃないかとすら思ってます。ここまで意欲的に革新的なこと、冒険的なことをやらないとダメなんだって。
大谷 ほう、なるほど。
柴 特にバンドとかシンガーソングライターの人は刺激を受けるんじゃないですかね。これまで何度も心のベストテンで話してますけど、今、海外では特にアメリカを中心にフランク・オーシャンとかチャンス・ザ・ラッパー、ボン・イヴェールとかフランシス・アンド・ザ・ライツのような人たちが、どんどん革新的な音楽を作ってるわけじゃないですか。
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この連載について
大谷ノブ彦 /柴那典
「音楽についてパァッと明るく語りたい! なぜなら、いい音楽であふれているから!」。ハートのランキングを急上昇しているナンバーについて、熱く語らう音楽放談が始まりました。
DJは、音楽を愛し音楽に救われてきた芸人、ダイノジ・大谷ノブ...もっと読む
著者プロフィール
1976年神奈川県生まれ。音楽ジャーナリスト。ロッキング・オン社を経て独立。雑誌、ウェブ、モバイルなど各方面にて編集とライティングを担当し、音楽やサブカルチャー分野を中心に幅広くインタビュー、記事執筆を手がける。主な執筆媒体は「AERA」「ナタリー」「CINRA.NET」「MUSICA」「リアルサウンド」「ミュージック・マガジン」「婦人公論」など。「cakes」と「フジテレビオンデマンド」にてダイノジ・大谷ノブ彦との対談「心のベストテン」連載中。新刊『ヒットの崩壊』(講談社現代新書)。
ブログ:「日々の音色とことば」
Twitter:@shiba710
お笑いコンビ「ダイノジ」で1994年デビュー。1972年、山口県生まれ大分県育ち。
漫才、コント、舞台喜劇、更に近年は司会にも力を注ぐ。芸人の中では最も音楽に精通しており、DJダイノジとして数多のロックフェスに出演。動員1万人越え、Mr.Children桜井氏等アーティストからの大絶賛も。映画関連の仕事も多数携え、芸術新潮等でコラム連載。
一児のパパ芸人でもあり、親子ディスコ「キッズジャイアン」の主催も手掛ける。また復興地へ度々足を運び、復興イベントに積極的に参加。怪談話も得意とする。
真剣楽しいをモットーに日本中を駆け巡る。