あっつあつの冬が来た!「鱈とじゃがいものほっくりドリア」

立冬を迎え、いよいよ空気に冬の気配を感じるようになってきました。冬に食べたい料理といえば、オーブン料理。今回の馬田草織さんのレシピは、鱈とじゃがいもを使ったドリアをご紹介します。鱈の旨味とじゃがいもがほくほくの絶品レシピ、ぜひお試しください!

cakes読者のみなさま、こんにちは。

段々と寒くなってきましたね。いよいよあつあつメニューが喜ばれる季節。まずは今晩、簡単なあつあつレシピで自分を喜ばせましょう。たとえばドリア。ご飯も入っているからボリュームたっぷり。もちろん、ワインとの相性もばっちり。今回紹介するドリアは、ホワイトソースを使わないので、簡単だし、軽いんです。

では、何がソースになっているのかと言えば、ジャガイモのとろみと牛乳。あとは鱈の旨味で作ります。粉類は一切入らないのです。ね、簡単そうでしょう。電子レンジを使えば15分で完成します。なくても焼き上がり含め、20分かな。

鱈とじゃがいもの組み合わせは、ポルトガル料理のお約束みたいなコンビなんです。ある日、家で開いている料理教室が終わったあと、帰ってきた家族に「猛烈にお腹空いてるから、何か作って」と言われ、キッチンに残っていた鱈とじゃがいもでとっさに思いついたレシピです。

では、パパッと作っていきましょう。

Menu do dia 本日のメニュー

「鱈とじゃがいものほっくりドリア」

材料(2人前)
じゃがいも 2個
甘塩鱈* 1切れ *真鱈の場合は塩をしてから使うこと
玉ねぎ 1/4個
ご飯 2杯分
牛乳 大さじ6
バター 大さじ2
シュレッドチーズ 適宜
塩 適宜
黒胡椒 適宜
あればイタリアンパセリやドライハーブなど

つくり方

甘塩鱈牛乳大さじ2をふりかけ、ラップで包みレンジで加熱する(600Wで~2分が目安)。

粗熱が取れたら骨と皮を取り、身をほぐす。鱈は身が柔らかいので手で簡単にほぐれます。電子レンジがない場合はフライパンに材料を入れて火をとおす。鱈のだしの出た牛乳はあとで使うので決して捨てないように。

じゃがいもは皮をむき、等分してかぶるくらいの水を入れ、少々を加え強火で茹でる。ラップで包んで電子レンジで加熱するともっと早いので、ここは好みで。

茹で上がったら茹で汁を捨て、マッシャーやおたまの背などでつぶす。

みじん切りした玉ねぎを熱いうちに加える。玉ねぎはなくても大丈夫だが、あると味わいが深まる。

続いて甘塩鱈をだしの出た牛乳と一緒に加え、よく混ぜる。

牛乳大さじ4を加え、中火で混ぜながらとろみを出す。あればイタリアンパセリを刻んで入れたり、余っているドライハーブを少々加えても。

グラタン皿など耐熱の皿にバターを塗り、ご飯を敷く。上から黒こしょうをたっぷり挽く。

ご飯の上に鱈とじゃがいものソースを半量加え、シュレッドチーズを散らし、バターを適当に散らす。オーブンやトースターで、こんがりおいしそうな焦げ目が付くまで焼く。

焼けたらあつあつのうちにいただきましょう。

ちなみにこのソースは冷蔵で2~3日、冷凍なら1か月大丈夫です。一気にたくさん作って小分けに冷凍しておけば、すぐにあつあつドリアが楽しめます。

今回この料理に合わせたワインはこちら。ポルトガル最高峰のセーラ・デ・エストレーラの麓にある、比較的涼しい畑から生まれるオーガニックの素直な白。

「キンタ・ダス・マイアス ブランコ 」1620円(税込)

ポルトガル固有のぶどう品種、香り華やかなマルヴァジア・フィナを中心に、フローラルでミネラルを感じさせる固有品種エンクルザードなどを合わせ、柑橘の香りが心地よく広がります。味わいは、樽熟など余計な化粧をしない作り方で素直かつエレガント。緑の森を吹き抜ける風のような清々しさも感じます。しっかり締った酸とほどよいミネラル感は、ふっくらした秋冬の鱈の旨味やじゃがいものほくほくした温かいソースに馴染みます。

そして、今回このワインを選んだのにはもう一つ理由があります。このワインが作られるダンという地方は、先日ポルトガルで発生した山火事で、たくさんのワイナリーが畑を焼かれるなどの災害に合ったのです。私の友人も、残念ながら被害に合ってしまったそうで、今はダン地方を応援したい気持ちでいっぱいです。

ダンという地方には日本人との縁もあります。かつては作家の檀一雄がダン地方の海辺の町に1年半暮らし、その暮らしぶりや人々の様子、料理のことやワインのおいしさについてなどを、エッセイで度々書いていました。作家曰く、ポルトガル人はおとなしくて気は優しく、でも面子を大切にする国民性だと書いていて、それは今も変わらないなと思いました。

手塩にかけた畑が焼けてしまうという厳しい状況を乗り越えて、ダンの友人達はがんばって欲しい! そのためにも、私はダンのワインを今まで以上に楽しみます。

それでは、ほくほくあたたかい鱈とじゃがいものドリアと、ミネラルたっぷりのオーガニックな白で、よい週末を!

ケイクス

この連載について

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ポルトガル食堂

馬田草織

ポルトガルや南蛮絡みのエピソードが大好きな編集者・ライターの馬田草織さんが、仕事現場や旅先、日常で気になった食のサムシングと、それにちなむおつまみ&ぴったりなお酒を月替わりでご紹介していく、家飲みも外飲みも楽しむ人へ捧げる至福のほろ酔...もっと読む

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コメント

tomotomochy 美味しそう!ご飯無しでもいけそう!> 2年以上前 replyretweetfavorite

rakaxa |馬田草織 @saoribada |ポルトガル食堂 これは旨い(まだ食べてないけど...) https://t.co/g25uksYoBT 2年以上前 replyretweetfavorite