やらない理由

カラダを引き締めたいが、運動するのは嫌

第29回は「運動したくない」ジレンマ。“引き締まったカラダでキラキラに生まれ変わった自分”を妄想したことがある、という人は多いのではないでしょうか。ただ、汗だく&筋肉痛になった自分は想像するだけでもつらい。今回はそんな虫のいい話です。カレー沢薫氏×筋トレという、一見ミスマッチとも思える組み合わせですが、理論的に導いていただきました。

ダイエットした先への期待と希望

今回のテーマは「カラダを引き締めたいが、運動するのは嫌」である。

本当に貴様はマリー・アントワネットでも家計簿をつけだす傍若無人さだな、今すぐギロチンにかけられれば、少なくとも10キロのダイエットに成功だし、頭部の方を本体と考えれば大成功だ。「超高速ギロチンダイエット」を出版していい。

ダイエットに関してはもう2回ぐらい論じた気がする。ダイエットというのは、トライし続けること、そして失敗し続けることに意義がある。なぜ人はダイエットに挑戦するのか、健康上の理由もあるかもしれないが、大半が「自分は痩せさえすれば進研ゼミ状態であり三国無双だ」と信じているからだ。

つまり、己に期待と希望を持っているという状態である、自分は永遠に自分だ、機体チェンジはできない、だったらその機体に「もっと飛べるはずだ」と死ぬまで希望を持てた方がいいだろう。「痩せても無意味」と思っている方が危険だ。

それに、遠足も当日より前夜の方が楽しいものである。ダイエットに成功するよりも、ダイエットに成功した自分を想像する方が楽しい。痩せて、何故か身長まで伸び、巨乳になった自分が、グッドルッキングガイの裸神輿(みこし)で登場しパーティーをジャックする姿を想像するのと、風呂場の鏡に映った痩せたブスを見るの、どちらが楽しいか、と言う話だ。

つまり永遠にダイエットに挑戦&失敗することで、死ぬまで遠足前夜の気分が味わえるということだ、逆に成功してしまうことにより「痩せても無意味」という事実に直面してしまう場合がある。

自分で己への希望を断ち切るという愚か極まりない行為だ、つまり「ダイエットに失敗した」というのは「明日へ希望を繋いだ」ということである。以上のことにより、ダイエットは挫折こそが最善ということは実証されたわけだが、今回のテーマは少し趣が違う。

体力の「あり」と「なし」問題
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カレー沢薫

「エッチはしたいが、付き合うのは嫌」。多かれ少なかれ誰もが抱える他人には打ち明けづらい虫のいい話。OL兼漫画家・コラムニストのカレー沢薫さんが挫折と諦めを肯定、それが正しいことだと示す当コラムで、スカッと爽快なメンタルヘルスを目指しま...もっと読む

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コメント

summit16 文頭から鋭角過ぎてヤバい --- 『今すぐギロチンにかけられれば、少なくとも10キロのダイエットに成功だし、頭部の方を本体と考えれば大成功だ。』 https://t.co/mBiBQSm65F 約2年前 replyretweetfavorite

jun_suzuki 毎回どこから引っ張ってくるのか感心してしまうレベルで比喩の引き出しが多いな…少しだけ恐怖を感じる…「やらない理由」と「女って何だ?」は特に好き。 約2年前 replyretweetfavorite

tsukiyo2015 「マリー・アントワネットでも家計簿をつけだす傍若無人さ」は「ガンジーでも助走つけて殴るレベル」と並びたつパワーワードと思ったにゃ。 約2年前 replyretweetfavorite

rosia29  筋トレ不敗神話はまだ信じている 約2年前 replyretweetfavorite