左からエムカクさん、てれびのスキマさん、細田昌志さん B&Bにて
超能力者・鶴瓶
てれびのスキマ(以下、スキマ) 若い頃、鶴瓶さんのキャラクターのひとつに「超能力が使える」というのがあったんです。
細田昌志(以下、細田) ほう。
スキマ 鶴瓶さんは1972年入門なんですけど、74年頃にユリゲラーブームがあって、スプーン曲げが一世を風靡した。鶴瓶さんは「こんなのは俺でも曲げれる」と言って、実際に曲げちゃうんですよ。力が強い人だから、力で曲げたんだと思うんですけど(笑)。
そしたら注目されて、新聞の取材を受けることになった。そこで「封筒に入れた数字を当ててみてくれ」と試されて、当てちゃうんですよね。
細田 すごい!
スキマ カンが鋭いんですよ。その後、スポーツ新聞で競馬予想の連載をはじめるんですが、そこでも最初に当ててしまう。
競馬を当てるのは小学生の頃からやっていたそうです。近所のおっちゃんに競馬に連れて行ってもらって、鶴瓶さんが言った数字をおっちゃんが買ったら当たっちゃって、40万儲かったらしいんですね。高校卒の初任給が1万円の頃だからかなりの額。それをそのままもらったそうなんですよ。
エムカク おっちゃん、すごいな。
スキマ けっこう男気のあるおっちゃんだったみたいで。でも親は当然その経緯を知らないから怒られたそうです。結果的にそのお金で、家を建て増してるんですけどね。当時の鶴瓶さんはいわゆる長屋住まいだったんですが、台風があるごとに広さが変わるような家だったらしいです(笑)。
細田 長屋で育った環境が笑福亭鶴瓶という稀代の人物を作ったとも言えるんでしょうかね。
スキマ 人との付き合い方の濃さなんかは、そうでしょうね。とくに『家族に乾杯』は長屋時代をそのままやっている感じがありますよね。
さんまと家族の関係は
細田 幼少の頃の話というと、さんま師匠の生い立ちはかなり切ないですよね。