こんにちは、芳麗です。
本連載は、私が敬愛する女性をお招きして、さまざまなお話を聞く不定期連載です。第二回のゲストは、女優の広瀬すずさん。お目にかかるのは、これが初めてです。
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広瀬すずさんは、愛らしい姿も声も表情も魅力的だけど、何といっても素晴らしいのが「体の動き」です。
躍動している広瀬さんの肉体には吸引力がある。『海街diary』でサッカーをしているシーン、『ちはやふる』の競技カルタのシーン、『怒り』で追手から逃げる場面……etc.
それは、身体能力の高さのみならず、1人の10代の女の子の切実な命の輝きが、スクリーンに映っているからではないかと感じるのです。
心身ともに揺れながらも大きく変化していく10代後半の広瀬さんを作品の中で観られるのは、幸福なことだなと。最新作『三度目の殺人』の彼女は、また、これまでとはまったく異なる顔をしていて、物語の深みへと誘ってくれました。
©2017フジテレビジョン アミューズ ギャガ一方、気になるのは、1人の10代の女の子でもある“広瀬すず”は、今、幸せなのかということ。5年前、14歳の時にこの世界に入って、あっという間に人気女優に。特に、16歳から現在までの3年間は、濃密で多忙な日々だったことは傍目に見ても明らかです。
10代後半の多感で悩み多き季節であろう3年間を、広瀬さんは、どんな風に過ごしてきたのか。今の彼女が映し出されている、最新作『三度目の殺人』の話とともに、「少女時代」と「幸せ」について語ってもらいました。取材当日も彼女は、分刻みのスケジュール。周囲にはせわしない空気と緊張感が流れていたものの、相対してみれば、彼女の半径1Mだけは、まるで木漏れ陽が射す大樹の下にいるように、ゆったりと朗らかな空気が流れていて、自然と朗らかな会話に引きこまれていきました。
「突然ですが、この3年間は幸せでしたか?」
芳麗 はじめまして。日々、お忙しいでしょうに、表情や雰囲気がゆったりしているというか、落ち着いてますよね。
広瀬すず(以下、広瀬) ホントですか? あまり顔に出ないんですかね(笑)。静岡の田舎に生まれ育ったからか、地元の空気とかリズムみたいなものが、変わらず自分の中にあるのかもしれません。
芳麗 お茶畑が広がっている地域ですね。土地も人もおおらかで温かくて、好きです。
広瀬すず(以下、広瀬) ありがとうございます。
芳麗 今日は映画『三度目の殺人』のことはもちろん、広瀬さんの今までの人生など大きなことも聞かせてください。
広瀬 よろしくお願いします!
芳麗 突然ですが、この3年間の広瀬さんは幸せですか?