メタボ健診をすり抜ける裏ワザ
呼吸には、「腹式呼吸」と「胸式呼吸」があります。息をするときに、腹で吸うか、胸で吸うかのちがいです。
腹式呼吸では、横隔膜を引き下げるので、吸うときに腹が出て、吐くときに腹がへこみます。胸式呼吸では、逆に胸を広げるので、吸うときに腹がへこみ、吐くときに腹が出ます。メタボ健診でウエストを測るとき、「思い切り息を吸ってー、吐いてー」と言われ、吐いた瞬間に測られます。思い切り吸うと、胸が広がって胸式呼吸になり、吐いたときに腹が緩み、油断したところを測られるのです。だから意識して腹式呼吸だけにすれば、吐いた瞬間に腹がへこみ、もっともウエストのサイズが小さい状態で測ってもらえます。
メタボ健診は、2008年4月にはじまった制度で、40~74歳の人が対象です。目的は生活習慣病を減らし、脳梗塞や脳出血などの患者が増えるのを防ぐことにあります。それは医療費を抑えるためです。
しかし、この制度には、当初からさまざまな問題が指摘されていました。