雑誌が売れない時代に、出版社が生き残る方法
真鍋 ちなみに、プレミアムビジネス以外で、僕がお金を稼ぐためにやったらいいことってありますか?
堀江 いや、真鍋さんは、漫画を描くのが一番儲かると思いますよ。でも、真鍋さんは、現在『ビッグコミックスピリッツ』という漫画誌で『闇金ウシジマくん』を連載しているんですよね。この時代に、まだ雑誌が続いているっていうのは、本当にすごいですね。いま、雑誌を読んでる人って、どのくらいいるんだろう……。会場のみなさんは、雑誌で漫画を読みますか?
(会場、数人の手が上がる)
堀江 ……あ、意外と多い。100人中3人くらいいますね。
真鍋 漫画読みそうな人、この中にはいないですもんね。
堀江 今の時代、雑誌だけで採算が取れませんよ。でも、全然心配はないと思いますけど。
真鍋 そうですかね。
堀江 たとえば、大手の出版社の版権って、海外ではいますごく高く売れているんですよ。だから、仮に雑誌が売れなくても、昔から蓄積してきた資産があるから、それを利用すればいい。
「東京カレンダー」が見せた新しい雑誌の生き残り方
真鍋 僕としてはコンビニでちらっと立ち読みとかもしたいので、雑誌には生き残っていてほしいんですが……。
堀江 いや、真鍋さんは買ってくださいよ(笑)。
真鍋 今後、雑誌が売れるにはどうしたらいいと思いますか?
堀江 売れる・売れないとか考える必要ないんじゃないですか? だって、雑誌っていまはブランドだから。紙媒体で出す必要すらもないかもしれない。