同棲5年めに思うこと

複数の人と同時にそれぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイル「ポリアモリー」。ポリアモリー当事者のきのコさんは、男性Aさんと同棲しながら、他の人ともお付き合いをしています。同棲を始めた頃は、Aさんの嫉妬ゆえの争いが絶えませんでしたが、5年たった今は、Aさんとどのような日々を送っているのでしょうか。


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こんにちは、きのコです。

今回は久々に、恋人Aさんとの暮らしぶりにふれてみたいと思います。

二人暮らしも5年目に入り、お付き合いを始めたころの嵐のような諍いの日々はどこへやら、最近はすっかり落ちついたものです。

月に3度は外泊するような日々だけれど

近ごろのAさんは会社を辞めたばかりで、転職活動はしているものの、家にいることがわりと多いです。私はといえば、あいかわらずフルタイムの仕事とアフターファイブのデートや趣味に追われて、仕事に遊びにと関東一円を飛び回り、月に3度は外泊するような日々。

そんなこんなで、じつは一緒に過ごす時間はそんなに多くないのですが、そのくらいの自由さがお互い心地良いのです(もちろん、ときには落ち込んだり寂しかったりして、「今日は早く帰ってきて」「今日は一緒にお風呂に入りたい」などと甘えあうこともありますが……)。

家事の分担は、Aさんが週2回洗濯をするということだけ決めていて、あとは食器洗いは各自で自分の分だけ、ゴミ捨てや掃除・片付けは気付いた方がやる(加えて、ホームパーティーなどのタイミングでえいやっと集中的に)、といったゆるい感じでそれなりに回っています。なお、料理は二人ともほとんどしません。

幸い、家事の能力がどちらかに偏っていたり、どちらかがものすごく綺麗好きだったりといったことがないので、部屋がそれなりに散らかっていてそれなりに片付いている、という状態にお互いあまり不満がないのです。

駅でぎゅっとハグして「愛してるよ」

家に引きこもっているのもなんなので、Aさんがよほど眠くないかぎりは、ゴミ出しと散歩も兼ねて、毎朝、私が出社するときに駅まで送ってもらっています。

手をつないで駅まで歩く10分間、「朝も暑くなってきたねぇ」「あの家の生垣、花が咲いたね」などと他愛もない話をして、駅でぎゅっとハグして「愛してるよ」と言いあってから改札をくぐる。短い時間だけれど、幸せを感じる大切な日課です。

家に帰ってAさんの顔を見たときも、ほっとして1日の疲れがやわらぐ思いがします。ときには気まぐれに駅まで迎えに来てくれることもあるのですが、不思議とどんなに遠くからでも「あ!Aさんだ!!」と分かるものなのですよね。あまりにも嬉しくて、いい歳してダッシュで駆け寄ってしまいます。

それから、いっしょに洗濯物を干している時。

お風呂で今日あったことの話をする時。

手をつないで眠る時。

お付き合い記念日を大々的に祝ったりということにはあまり興味のない二人ですが、こういった毎日の生活のはしばしに小さな幸せのタネがいくつも転がっていて、それを丁寧に拾いながら楽しく穏やかに暮らしている、という感じです。

ラーメンを食べている時にケンカすることも

一方ケンカは、1ヶ月に1度するかしないかといった具合です。

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わたし、恋人が2人います。

きのコ

「ポリアモリー」という言葉をご存じでしょうか? ポリアモリー(複数愛)とは、複数の人と同時に、それぞれが合意の上で性愛関係を築くライフスタイルのことをいいます。浮気でも不倫でも二股でもない「誠実で正直な複数恋愛」とはどのようなものなの...もっと読む

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