人生の目的ってあるのかなあ
なんてこと考えていませんか。
自分には何かすべきことがあるんじゃないかって、特別な存在なんじゃないかって。こんな中二病みたいな夢を、誰しも考えたことがあるのではないでしょうか。
しかし、大きくなるにつれて、自分は全然特別な存在じゃなかったし、すごい能力もなかったということが分かってきます。大人になるということは、他人が持っているすごい能力が、自分にはないのだと認めることです。
しかし、他人が持っている能力はなくても、自分自身で身につけていった能力は、確かに自分のなかにあります。それは、偶然などではなく、外部的な圧力もあったかもしれませんが、確かに自分で選択し積み重ねていったものです。
点がつながりあって線になるように、人生もいろんなことがつながっていき、形を作っていきます。
多くの人は自分のやるべき使命に気づかずに死んでいきます。もしかしたら、人が人生においてやるべき使命なんて存在せず、すべては妄想なのかもしれません。
しかし、人生という大きな川を泳いでいく途中、点が線になるようにすべてがつながり、自分が何をすべきかわかる瞬間が、いつかくるかもしれません。
それがわかるまでは、川でもがくべきです。
ですが、わかってしまったらどうするべきでしょうか。
川から上がり、そうして、自分のなすべきことをやりましょう。
陽太「自分がすべきこと……」
陽太は、家の庭で遊ぶ、娘のミコちゃんの姿を思い出しました。 自分が会社に行くときは、外までついてきてくれて、
「パパ行ってらっしゃいー!」
と、自分の姿が見えなくなるまでずっと叫んでくれています。
ちょっと恥ずかしいなあとは思いますが、そんな瞬間が陽太にはとても大事でした。そんな娘の横で笑っている河合さんの姿も、陽太にとっては大切な宝物です。
ずんずん先生「もう自分が何をすべきかわかるわね?」
陽太「ええ」
陽太は、うなずきました。
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