お金をコントロールして、自由な人生を手に入れよう!
みなさん、はじめまして。ファイナンシャル・プランナーの横山光昭です。
私は、もっぱらお金の面で苦しい状況にある方とその人生を、家計から再生させていくことを得意としています。そのため、「家計再生コンサルタント」という肩書も持っています。
要は、「お金をもっとも貯めることができない、そして今後もっともお金を貯める必要性がある人たち」に関わってきました。
たとえば、きちんと貯められる生活環境にあるのに何となく毎月使いきって貯蓄できない方から、ギャンブルのような悪い習慣を身につけてしまい、借金が多額にある方まで、幅広い依頼者がいます。
このような方々のために、お金を貯め、有効に使う方法や収入の範囲内ですべきことを、今後の人生を生き抜くための視点で考えながら、これまで6000人以上の家計を「再生」させてきました。
当然ながら、いずれの依頼者もお金とうまくつきあえていない方たちばかり。ですが、私が掲げる最終目標は、「○○万円貯める」とか、そういうことではありません。そんなことよりも、お金によって自分をコントロールできるようになってもらうことにあります。
では、なぜお金で自分をコントロールできるようになってほしいのか。
それは、お金のコントロールができない人はお金の面だけではなく、自分が思い描く理想の人生を実現する可能性を著しく下げてしまうことを、身をもって感じているからです。つまり、お金とうまくつきあえないばっかりに、一度きりの人生を自由に生きられなくなってしまっている人が非常に多いのです。
そんなわけで、このままではいけないと感じている「お金の問題児」である(かもしれない)あなたといっしょに家計を立て直し、上手にお金をコントロールして自由な人生を手に入れるための実践的なアドバイスをお伝えしたいと思っています。
不景気のときも好景気のときも、収入が多いときも低いときも、お金をコントロールするすべさえ身につけていれば、生き抜いていけます。
お金を上手に貯められるようになり、ゆくゆくは自分でそのお金を生かしていけるようになれれば怖いものはありません。
この連載では、書籍「年収200万円からの貯金生活宣言」および6月に刊行する新刊「年収200万円からの<投資>生活宣言」の中から抜粋して、私が実践している家計相談の現場同様、お金の話だけではなく、お金というものから生き方を見つめ直し、人生設計していける方法をお伝えしていきたいと思います。
どんな人でもお金を貯められるゴールデンルールとは?
「節約はかなりの収入なり」。
ルネサンスの先駆的思想家である人文学者、デジデリウス・エラスムス(1467〜1536)はそう言い残しています。
無意識に使っている生活支出を減らすことイコールそれは収入だというとらえ方です。
現代においてもそれは当てはまり、普遍的な本質といっても過言ではありません。また大多数の人にとって、効果的なルールでもあるのです。
お金を貯めるには、絶対に揺らがない理論上のゴールデンルール(絶対法則)があります。入ってきたものをなるべく多く残す、つまり「稼いだお金は極力使わない」という単純なルールです。何だか味気ないものですね。
しかし、シンプルだけに強烈なヒントも隠されています。
もう少し噛みくだき、展開してみましょう。
収入−(マイナス)支出=1の人が、収入−支出=3にしたいと考えています。
どうすればよいでしょう?
どうしたら差額が出るようになるかを考えればよいわけですが、やり方は3パターン。
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