やらない理由

部屋はキレイにしたいが、片付けするのは嫌

第5回は「片付け」ジレンマ。自分の部屋をキレイにしたい、散らかっているよりもキレイなほうが気分イイに決まってる! そんなの百も承知だけど、やっぱり片付けられない! と、日頃より自分や身内にいろんな言い訳をしている皆様へ。カレー沢薫氏のメンタルヘルスコラムで今週もスカッと爽快になりましょう。

「片付けない」必然性について

今回のやらない理由、お題は「部屋はキレイにしたいが、片付けするのは嫌」である。
これは巨大なテーマだ。

もちろん私の部屋も汚い、物は散乱し、書類は積み重なっている。もはや汚いというレベルを超えて「老朽化」だ。まだ建てて5年ぐらいの家なのに、私の部屋だけ昭和の遺物のようになっている。これは健康にも風水的にも良いわけがない。こんな部屋から良いアイディアが生まれるとは到底思えぬ、もはや私の本が売れないのも、二兆円持ってないのも、天パーなのも、全てこの部屋のせいな気がする。一秒でも早く、この部屋を片付けるか、火炎放射器で焼き払うべきだ、もはや一刻の猶予もない、それしか生きる術はないのだ。

それにも関わらず、我々はそれらの苦境に耐えてでも部屋を片付けない。俺たちはそこまで怠惰なのか、馬鹿なのか、死ぬのか、否、片付けない必然性があるからだ。まず何故部屋が汚いのが嫌なのか、有事の際に圧死の恐れ、というのもあるが、入る度に己のだらしなさを見せつけられているようで自己嫌悪に陥るからではないだろうか。自己嫌悪はいけない、死んでしまう、自己嫌悪をするやつは殺す。

そもそも部屋が汚いのはだらしない性格だからなのだろうか、それは違う。だが違うのは「だらしない」の方ではない「性格」の方だ、つまり我々はだらしない性格なのではない、だらしない、という生き物なのだ「ヒト科ヒト族だらしない」として生まれたのである。犬が犬として生まれてきたことに罪があるか、ましてそれが犬のせいか、よって、この時点ですでに部屋が汚いのは、我々のせいではないのだ。

「最強の環境づくり」とは一体?
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カレー沢薫

「エッチはしたいが、付き合うのは嫌」。多かれ少なかれ誰もが抱える他人には打ち明けづらい虫のいい話。OL兼漫画家・コラムニストのカレー沢薫さんが挫折と諦めを肯定、それが正しいことだと示す当コラムで、スカッと爽快なメンタルヘルスを目指しま...もっと読む

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コメント

hinata_honjo 「自己嫌悪はいけない、死んでしまう、自己嫌悪をするやつは殺す。」至言。 2年以上前 replyretweetfavorite

wol564b =コラム= 2年以上前 replyretweetfavorite

pek5845 -コラム- 2年以上前 replyretweetfavorite