二兆円さえあれば!
あたかも己に主張したいことがあるようなはじまり方をして、実は言いたいことは何一つない、というのが、私のコラムの特徴である。よって本コラム「やらない理由」も、テーマ自体は担当からもらうことにした、そして2回目のテーマはこちらだ。
「飲みたいが、金を払うのは嫌」
いきなりクライマックスである。人の挫折、物事の断念、というのは大体「金は出したくない」か「払う金がない」という理由が引き起こしており、逆に言うと二兆円さえあれば成ることばかりなのだ。金を理由に諦めることなど100億個ぐらいあるはずなのに、なぜいきなり酒が出てくるのか、担当にとって、金がなくて諦めるものといえば酒、つまり二兆円あったら二兆円分、大樹氷とか買ってしまうのだろう。担当には会ったことがないが、きっとパワーストーンかというぐらい赤黒いに違いない、会ったら良いことが起こる気がする。私は好きな飲み物が水道水のロックなので、そんなに酒を必要としない、どちらかというと風邪薬とかの方が好きである。なので「1日3回365日風邪薬を飲みたいが、金を払うのは嫌」だった場合はどうかを考えて行きたい、と思ったが、酒よりさらに深淵を覗(のぞ)く話になりそうなので、とりあえず酒の方で考えてみよう。