渡辺由佳里 /藤野英人
「
1万円札」にはなんの価値もない?
投資家・藤野英人さんと、アメリカ在住のエッセイスト・渡辺由佳里さんとの対談の第3弾。最終回となる今回は、「お金持ちのリアルな投資法」から「子供に教えたいお金のリテラシー」についてまで語り合いまいた。
1万円札はただの紙切れにすぎない
渡辺由佳里(以下、渡辺) 労働や投資の価値観について、話してきましたけど、投資をしない人が投資の話をすると、お金についてしか語りません。
きっと何よりも大事なのは人間そのものということですよね。投資の裏には必ず人がいます。人がいて、労働がある。それを支えるものが投資なんだという基本的な考え方がインプットされていない。
藤野英人(以下、藤野) それをわかりやすく伝えるために、僕はセミナーや講演会ではいつも1万円札を使って説明するんです。
渡辺 1万円札で?
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この連載について
渡辺由佳里 /藤野英人
cakes連載「イケてる経営者が日本を救う」でお馴染みの投資家・藤野英人さんとcakes連載「アメリカはいつも夢見ている」でお馴染みのアメリカ在住の作家渡辺由佳里さんの対談です。「日本人の労働に対する嫌悪感」から「アメリカ人の投資教育...もっと読む
著者プロフィール
エッセイスト、洋書レビュアー、翻訳家。助産師、日本語学校のコーディネーター、外資系企業のプロダクトマネージャーなどを経て、1995年よりアメリカ在住。
ニューズウィーク日本版に「ベストセラーからアメリカを読む」、ほかにFINDERSなどでアメリカの文化や政治経済に関するエッセイを長期にわたり連載している。また自身でブログ「洋書ファンクラブ」を主幹。年間200冊以上読破する洋書の中からこれはというものを読者に向けて発信し、多くの出版関係者が選書の参考にするほど高い評価を得ている。
2001年に小説『ノーティアーズ』(新潮社)で小説新潮長篇新人賞受賞。著書に『ベストセラーで読み解く現代アメリカ』(亜紀書房)、『トランプがはじめた21世紀の南北戦争』(晶文社)などがある。翻訳には、レベッカ・ソルニット『それを、真の名で呼ぶならば』(岩波書店)、糸井重里氏監修の『グレイトフル・デッドにマーケティングを学ぶ』(日経BP社、日経ビジネス人文庫)、マリア・V スナイダー『毒見師イレーナ』(ハーパーコリンズ)、がある。
レオス・キャピタルワークス代表取締役社長・最高投資責任者(CIO)。「ひふみ投信」ファンドマネジャー。早稲田大学卒業後、国内外の運用会社で日本株のファンドマネジャーとして活躍。2003年、レオス・キャピタルワークス創業。運用する「ひふみ投信」「ひふみプラス」「ひふみ年金」は、高パフォーマンスをあげ続けている。
ひふみ投信:http://www.rheos.jp/
Twitterアカウント: @fu4