■仕事の依頼は突然に
6月の末、確か二十五日くらいに電話かかってきて「『ゲーム・オブ・スローンズ』お好きですか」って突然言われて「そのうち見ようかと思ってます」って答えたら「今すぐ全部見てレビュー書いてみませんか」って。シーズン6くらいまであるようなのを? 今月中に? って殺す気なのかなって思って確認したら「はい。送りますからよろしく」ってガチャーン電話切られて。届きましたよ箱に入ったのが。たくさん。1BOXが一万円弱とか書いてあったから腹いせに売り払ってレンタルで見ようかなと目論んだら「返却してください」って。そんな八方ふさがりのレビューになります。
まああとから「ごめんなさい七月中で」って一カ月の余裕が生じたので人権に配慮したタイムスケジュールになりましたが、一度そういうモードに入ったので、七月末まで見ないでおいて意地でも一気見してやると決めて家ん中引きこもって見てました。最終的にはもっとくれ、もっと! ってなりました。本気で面白い。世界観のバランス的には《エレコーゼ・サーガ》っぽい。ファンタジー要素が全体の二割くらい。《エルリック》だと四割くらいになってしまうので。《コルム》だと六割。ちゅうか始まった時にはゲームの『スカイリム』っぽいなって思って見てましたけど。雪国だし。ではわかりやすくするため、区切りながら雑感を述べていきます。
■説明なしで大量の世界観をぶっこまれるけどそれがよかったシーズン1(第一章:七王国戦記)
近親相姦に夢中になってたら子供に見られたので突き落として半身不随にする第一話。初っぱなから説明無しで大量の世界観情報を容赦なくブッ込んできます。これ事前に調べて対応するのもいいですが、僕はあえて「何だかよくわからん」というスタイルで視聴しました。冒頭でなんかゾンビっぽいホワイトウォーカーってのが出てきて人を残酷に殺しますが、そういうファンタジイ要素は序盤のみでしばらくは人間ドラマが続きます。