「出会い系アプリでの出会いってアリですか?どう思いますか?」という質問をされることが、よくある。
世間では「合コンはまだしも、ナンパとか出会い系アプリで出会うのは、ちょっと…」という価値観がスタンダードなんだと思う。とくに、出会い系アプリに抵抗がある人は多いように見える。
出会い方なんてどうだっていい、と思う。
「出会い系アプリをやっていた奴」というレッテル
多くの人が、「出会い系アプリ」や「ナンパ」や「相席居酒屋」で出会うことに抵抗があるのは、そういう状況で出会ってしまうと、その先もずっとその人のことを「出会い系アプリをやっていた奴」という目で見てしまうし、「ナンパにノコノコついてきた奴」という目で見られてしまう、という、そのレッテルがイヤだからだろう。
けれど、そもそも、ある程度の時間を過ごした後に、具体的な印象よりもレッテルの方がインパクトが強い、というのは、問題がある。レッテルに負けてしまうなんて、その人には具体的な良さがなさすぎる。
レッテルというのは、とりあえず最初に貼られるラベルだけれども、そんなの、過ごす時間の中でいくらでも貼り替えられるものだ。
たとえば2時間会話をして、まだ「アプリに登録してるような人」としか認識されないとしたら、それは会話がつまらないからであり、その人自身のコンテンツ力がなさすぎる。
何度かセックスをした後にまだ「簡単に股を開く女」としか認識されないとしたら、その女性のセックスには良いところがなさすぎる。
どのレッテルにしたって、そう。それはレッテルが強力なのではなく、本人の魅力が弱すぎる。
私自身が出会い系アプリを使ったことがあるのかと言えば、ないのだけども、それはアプリを使うまでもないからであって、人は有名になると、全SNSが出会い系アプリ状態となる。
とくに接点がなくても「私、あなたのこと知ってます」同士というのは、どちらかが一声かければ簡単に繋がれる。知名度とは、会ったこともないのに「あなたのこと知ってます」と言ってくれる相手の量であり、知名度が上がりその数が増えるほどに、一声で簡単に繋がれるようになる相手が増える、ということだ。
一般の人が出会い系アプリでやっていることを、私は数年前から、全SNSを活用してやっていた。私にとってインスタグラムは好みの男の人を探すカタログだし、テレビさえも、そうだ。
今日はそんな中から1つのエピソードを紹介する。
Facebookで見つけた、私の好みドンピシャの彼
21歳の時に始めたYouTubeへの動画投稿がバズった後、飲み会コールで日本一になり、間もなくしてテレビにも出るようになった私は、同世代から少し下の世代の間では、わりと知られる存在となった。私は好みの異性タイプがギャル男なので、年齢的にもジャンル的にも、私が好きな感じの男の人は皆、まさに私のことを知っている層であり、とても良い流れだった。
ある日、なんとなく開いていたFacebookの「知り合いかも」の表示に、目を引く画像があった。知り合いかもの表示なので、とても小さな画像だったのだけど、シルエットで「お?」となった。ものすごく、好みの髪型だったのだ。私はギャル男ヘアーが大好きなので、顔も分からないほど小さな画像だったけれど「これは、ギャル男だな?」と思い、クリックし、その人のページへ飛んだ。
すると、今度は顔もちゃんと分かるサイズで、画像が表示された。なんと、髪型が当たりなだけでなく、顔も大当たりだった。なんだこの人、髪型のシルエット(逆毛の入った感じの、束間の強い、手間隙のかかるスタイリング)の時点でも神だったのに、顔立ちが、さらにそれを上回るクオリティではないか……!
この写真がたまたま盛れているのだろうか? そう思った私は、その人のアルバムの、他者からのタグ付け一覧を見てみた。タグ付け写真は、映りに本人の意図がない。そこなら実物に近い写りがあるはずだ。
むしろトップ画よりイケメンだった。なんてことだ。インカメの自撮り以上に、他人に撮影された写真の方がより一層かっこ良いではないか。これは、どう考えても、ガチイケメンだ。
私はFacebookに関して、リクエストが来たら全承認状態にしていたため、Facebookの「友達」が必ずしもリアルの友達ではなかった。だから「知り合いかも」に表示された人物とはいえ、この彼と自分には共通の知人などもなく、何の接点もない可能性は大いにあるけれど、とりあえず、このイケメンのことが気になる。
どんな人なんだろう……。
顔が良いのはわかったけれど、まだ、全身バランスが悪い可能性はあるし、声や喋り方などがキモい可能性もある。私なんて、まさにそのタイプだ(声と喋り方と動き)。ただ、私の場合はYouTubeで全てを公開しているし、むしろYouTubeには普段よりも数割増で振り切ってキモい姿を投稿してあるから、YouTubeを見ておいてもらえれば、ネットで誤解→生で会ってガッカリ、ってことはないだろうから安全だけれども。
彼の情報が欲しい……そう思いながらトップページを読み込んでいると、ブログのリンクを見つけた。これは何かの手がかりになるかもしれないと思い、クリックした。