恋人や好きな人から「仕事で忙しくて会えない」などと言われた場合に、本当に忙しいものだと信じている人は多い。
だから「忙しくて会えない」はずの時に、相手がSNSで書き込みをしていたりすると「忙しいはずなのにツイートをする時間はあるんだ……」と落ちこんだり、「Facebookは見てるのに私には連絡をくれない」などとモヤモヤしたりする。
でも、忙しくて会えない、なんてことは、ありえないと思う。起こりえない現象だ、と言える。
「君のためにつかう時間はない」というだけ
「忙しくて会えない」というのはオブラートに包んだ言い方であって、オブラートを外したら「君のために使う時間はない」だ。つまり優先順位の問題。その人の「時間を使いたいことリスト」に、自分が入れなかっただけだ。「そんなことより、他のことに時間を使いたい」と思われてしまっているから、会ってもらえないだけ。
忙しい時は、確かにある。でも、会える。
だって、どれだけ忙しくても、人は定期的に寝る。寝る時間を削れば、会えるし、そもそも好き合っている男女であれば、一緒に寝ればいい。
友達とは「会う」=「どこかへ出かける」「食事を一緒にする」だったりするから、確かに寝る時間くらいしかとれない時期だと「忙しくて会えない」場合があるけれど、好き合っている男女であれば「会う」=「一緒のお布団に入る」だけでも成立するのだから、寝るタイミングで会うようにすれば、どんなに忙しい時期であれ結構こまめに会える。どれだけ多忙な人でも数日に1回は絶対に寝ている。
私は1番忙しかった時期、たしかに3日間くらい仕事をし続けているようなスケジュールも全然あったけれど、でも4日以上布団に入らないスケジュールは、さすがに組まなかった。寝るためのスケジュールを、定期的に確保していた。
だから3日間長めのまばたきだけで繋いでるような時期だって、週に1回は絶対、好きな異性には会っていた。「一緒に寝よー!」と言って、会いたがっていた。
人はどんなに忙しくても、一緒に布団に入れる間柄の相手となら、会おうと思えば会える。「忙しくて今月まったく会えない」なんて、大好きな相手に対しては、ありえない。一緒に眠れるだけで嬉しいし、そのためだけでも会いたいからこそ、あなたにだけはどんな時期でも会える。
それに、ほとんどの人の人生には、そこまで忙しい時期はない。忙しいと言っても毎日4時間程度は寝ていたりする。48時間ケツカッチンで予定を詰め続けている人など、ほとんどいない。1日を24時間区切りで考えていて、ちゃんと毎日まとまった睡眠時間を確保している。どう考えても、それは会おうと思えば会える。
そういう意味で、一生会う気がない相手に対しての「忙しい」という断り方は私もフル活用している。「今、仕事が忙しくて」と「今月バタバタしてるんだよね」は本当によく使う。でもそれは「会う気ないよ!」という意味でしか使ったことがない。
会いたい気持ちは山々なのにどうしても会えない場合は、必ず、何月何日以降なら会えるから即会いたいという具体的な日付の提案と、どうしてその日までは不可能なのかの具体的な説明も添える。会う気がなくて断っていると思われたら困るから。勘違いで気持ちがスレ違うような事だけは避けたいから、「忙しい」なんて建前の定番の危ない言葉、絶対に使わない。
しかしながら、数年前、この私の「忙しい」を突破して、私と会うことに成功した男の人がいた。