みんな一! 発当てたいかー!
おー!!!
一発当てて億万長者になって仕事なんてせずに生きていきたいですよね。
働くのなんて、ぶっちゃけ金のためですよね。
なんて、そう思ってる方も多いのではないでしょうか。
しかし、お金のためにそこまで頑張れるかと言えば、そうでもないのが人間の悲しいところです。本当にお金のためだけに働くんだったら、手段を選ばずたくさんお金を稼ぐ方法はいくらでもあります。けれど、その選択肢を選べないとしたら、それは残念ながら「お金のためだけに働く才能」がないということです。
人が働く意味は、お金以外にもたくさんあります。
自分の能力を発揮して目標を達成したとき、人は快感を覚えますし、新しい知識を得たときには、人は喜びを感じます。知らず知らずのうちに、組織に守られている安心感や人とのつながりを求めて、仕事をする人もいるでしょう。
しかし、働く理由として最も大切なことは、仕事とは「自信」と「信頼」を与えてくれるということではないでしょうか。
働いて結果を出していけば、自信が生まれます。そして、その自信に伴って周囲の人との信頼もはぐくまれていきます。生まれた信頼はまた自信を強化していき、能力を発揮する際の力となります。
このように、自信と信頼はすべてを下支えするものではありますが、これらは一朝一夕でできあがるものではありません。やべえぐらいの失敗と、やべえぐらいの恥をかき、やべえぐらいの内省を繰り返してできあがるものです。
自信と信頼の構築は、すぐに結果が出るものではなく、とても時間がかかるものです。
しかし、この時間がとてもかかるということを忘れてしまうと大変です。
一回失敗してしまえば自信も失われますし、信頼も失われます。会社での居心地が悪くなり、この居心地の悪い分だけの給料をもらっていないなと考えるようになります。
そうすると、仕事は金のためにだけやっているのだからと、よりよく稼げるように見える仕事に飛びついてしまう。そして飛びついた先でまたうまくいかなかったときは、また違う「よりよく見えるもの」に飛びついていくことになり、これを繰り返していきます。
繰り返した結果、どこかでうまくいくといいのですが、大体の場合はうまくいきません。自転車に初めて乗ったときのことを思い出してみてください。最初はうまくいかず、何度も転んだと思います。
仕事だって同じです。
何度転んでも、あきらめずに続けていくことです。逃げ出したいと思っても、まずは続けていくことです。今の仕事以外に何かやりたいことがないのならばなおさらです。
まずは目の前の仕事を続けましょう。その仕事がきっかけをくれます。新しいチャンスをくれます。新しい知識をくれます。
人生必ず一回は、つまらない仕事を「させられている」と感じる時期もあるでしょう。そんな時期であっても、その仕事で自分が何を得られるのか、考えてみてください。
ずんずんさん「やりたいことがないのならば続ける……」
むぅとずんずんさんは口をへの字にしました。
ずんずんさん「その我慢した先に自信と信頼が生まれるんですか?」
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