生まれつきの差は絶対に埋められないか

ついにオリンピック開幕目前!人間の本当の限界について明かしてきた本連載。ついに今回は、「生まれつきの才能」の差に話題が及びます。誰も語ろうとしない「生まれた瞬間」の圧倒的な才能の差、どうしようもない身体能力の違い。為末さんは、その差を埋めるためのヒントがあるといいます。大反響の新刊 『限界の正体-自分の小さな檻から抜け出す法』より、限界を超える方法を紹介します。

結局、才能ですべては決まる?

「そうはいっても、生まれつきの才能はあるはずだ」

「限界は結局、先天的なものではないか」

ここまで読んできて、こう思った方もいるはずです。

たしかに、陸上競技では、生まれついた身体能力が、成績を左右することが非常に多い。

果たして、才能の限界をどのようにとらえればいいのでしょうか。

走り高跳びのような競技は、高さを超える競技であるために、ある程度の身長がないとそもそも勝負になりません。ステファン・ホルムという低身長の選手が優勝したことはありますが、それでも身長は1メートル81センチありました。

また、走るときには毎回足を引き上げる動作をします。速く走るためには、引き上げるものが軽いほど効率がよいので、下腿部(ひざから足首)の体積が小さい方が有利だといわれています。

実際に、世界的にも速いことで有名なケニアの選手は、下腿部の体積が最も小さいそうです。

このように、努力で解決できることもありますが、持って生まれたものはとても大きくパフォーマンスに影響します。

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この連載について

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限界の正体ー自分の見えない檻から抜け出す法

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400mハードルの日本記録保持者で、3度のオリンピックに出場した為末大さんの新境地。人間にとって、才能とはなにか。限界とはなにか。人間の心について学び、アスリートの成功と挫折を見るなかでたどりついた考えとは?? 長い間、人間の限界と呼...もっと読む

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コメント

tamura_jp 基本動作では敵わなくても、いくつかの技術的な要素を組み合わせていけば、総合力で上回って勝つことができる。 約4年前 replyretweetfavorite

toiee_kota 技術力が関わってくる競技では、身体能力だけでは勝てない場合が出てくる。ここがしっくり。 約4年前 replyretweetfavorite

unafugu なにかひとつの能力が圧倒的に秀でていなくても、技術や戦略、組み合わせによって、勝率は上がります。その意味では、人生こそ、究極の複雑系の競技といえるかもしれません。 _φ(・_・ https://t.co/7iBHlfOWWJ 約4年前 replyretweetfavorite

humourmuraki 価値を高める。効率、複数の効果。総合的判断、本質的に考え、状況で最適なものを選びとる柔軟性。将棋で学んだことです。 約4年前 replyretweetfavorite