仕事を続けていくと、「なんでこんなにつらいことを続けなきゃいけないんだろう」と思うことに、よくぶつかります。
毎日怒られたり、遅くまで働いたり、本当に馬鹿らしいことですよね。こんな世界から逃げ出したいと考えるのは、誰にでもあることではないでしょうか。
しかし、逃げ出すこともできず、現状に不満を持ちながら仕事を続けている人も多いはずです。
お刺身にタンポポをのせる仕事は楽そうに見えるかもしれないけれど、一方で、その仕事を10年続けていけば何が起こるかも、なんとなくわかっています。だから、転職して楽な仕事に就くという選択はできません。
かと言って、いまの仕事を続けるのはつらすぎて、どうしたらいいかわからず、ただ嫌だ嫌だと駄々をこねていませんか?
こういうとき、誰も苦しみなさいと言っているわけでもないのに、あなたは自分で苦しむほうの道を選んでしまっているのです。
あなたのなかには、保身と妥協の間を揺れ動く自分を認めることもできず、そして同時に認めたくない、意地っ張りな自分がいます。
意地を張ったまま何も決めず、嫌だ嫌だと言っているのは、実はとても心地のいいことなのです。嫌なのに心地がいいのは何故でしょうか?
それは、変化する必要がないからです。
変化しなければ、何も新しい行動をする必要もなく、何か努力をする必要もありません。だから、つらいと思いながらもぬるま湯に浸かり続けてしまうのです。
しかし、 ぬるま湯に浸かり続けることの代償は高くつきます。
それは自分の人生の時間です。意地を張って、現状に固執し続けた結果、自分の時間が浪費されていくのです。
自分の人生を豊かにするかどうかを決めるのは、自分自身です。意地を張るのをやめて、いまの自分自身を見つめなおしてみましょう。
自分は何が嫌なのか。何を変えたいのか。それとも変えたくないのか。
変えたくないのなら、なぜ変えたくないのか。そこにいるのは、びっくりするほどわがままで、ぐうたらな自分かもしれませんし、もしくはとんでもなく弱虫な自分かもしれません。
そんな自分を叩き起こして、人生の決断を続けていきましょう。
すると、険しいと思っていた道が、実はなだらかな道だと気づけるかもしれません。
瑠雨図(るうず)さん「なだらかな道? あんな感じですか?」
瑠雨図さんはしんどい扉の向こうに見える、長いまっすぐとした道を指差しました。その道は、明るい日差しが降り注ぎ、歩くだけでも心地よさそうです。
万能の神様「そうだ。見かけに騙されず、戦い続けた者だけが歩ける道だ」
瑠雨図さん「哲学的ぃ……」
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