私たちが、知らず知らずに悩まされている「社会的意義」。この社会的意義とは
いい大学に行っていい会社に就職するだとか
会社にはできるだけ長く勤めなきゃいけないだとか
20代で結婚して、子供を作って、マンション買うだとか
いい娘でなければいけないだとか
いい息子でなければならないだとか
親の面倒は全部見なければいけないだとか……
うわああああああ!!!(汗)
はあはあ……。
このように、世間から受ける圧力によって、人は「なんとしてもこれを果たさなければいけない」と思い込んでしまいます。そういう強迫観念にも似た義務感や責任感が、「社会的意義」です。しかしこの社会的意義は同時に、言い訳にも使うことができてしまいます。
たとえば、不安定だけど面白そうな仕事と、安定しているがつまらない仕事が現れたとき、人はどちらを選ぶでしょうか? 多くの人は将来の不安から、安定していてつまらない仕事を選ぶのではないでしょうか。
どんな状況になってもやっていける自信がないので、人はできるだけ安定した道を選ぼうとしてしまいます。つまりは、自分の能力への信頼がたりないため、できるかぎり予想ができる道を選ぼうとするのです。
ですが、人はプライドから「自信がないからできない」と言うことはできません。
そんなとき、子供がいるから、ローンがあるから、結婚しなきゃいけないから……
こんな風に、危険そうに見える道を選ばない理由として、この義務や責任を言い訳に使い始めるのです。 たしかに年を取れば取るほど、人生の荷物が増え、挑戦することは難しくなっていきます。
しかし、後悔のない人生とはなんでしょうか。
チャンスが目の前に現れたとき、自分が背負い込んでいる義務や責任を言い訳に使わないでください。
ちょっとリスクがある方を選んだ方が、最初は死ぬほど苦しいかもしれませんが、きっとワクワクする人生になることでしょう。
馬路出課長「ワクワクする人生……」
馬路出(マジデ)課長はその言葉を口に出したとき、心がふわっと軽くなるのを感じました。
しかし次の瞬間には、言い難い重苦しい感情に襲われ、押し黙りました。
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