童貞と無敵感
柴那典(以下、柴) 前回までは思春期の甘酸っぱい話とともに、なぜ二人がヒップホップに目覚めたのかというお話でした。
大谷ノブ彦(以下、大谷) そういえば、二人が出会って意気投合した要因のひとつが「童貞」だったんだよね?
R−指定(以下、R) そうですね。19の時に「えっ童貞ですか?」「マジで!?」「オレもオレも」みたいな感じで仲良くなりましたね。
大谷 僕も童貞捨てたのが遅くて、21の時だったんですよ。
柴 僕も21かな。
大谷 おっ、柴さんも遅かったんですね。
柴 僕は進学校だったから。
大谷 その言い訳はおかしいよ!
一同 爆笑
大谷 進学校でもガンガンやってるやついるよ!
柴 うわ、めっちゃ恥ずかしい……。大谷さんは?
大谷 俺も女性と会う機会ないし、自意識ハンパなかったので、18歳で東京出てきて、まず生まれて初めてコンドームを買いにいって、部屋のあらゆるところに12個全部設置しました。
R どっからでもいけるように(笑)。
大谷 そうそう。いつでも取れるように。で、『Hot Dog Press』とかに「キスからスマートにやらないと女性がシラける」って書いてあったんで、片手でつける練習をして。で、アイズレー・ブラザーズの「Between the Sheets」って曲をいつでもかけられるように準備して。
DJ松永(以下、松永) おお、合いますね!
大谷 あれ、僕の中で一番のセックスミュージックなんですよ。
松永 努力家ですね(笑)。
大谷 Rさんは?
R 僕は19の時に変な童貞の捨て方をして、23歳まで4年間ずっと素人童貞でした。
大谷 あー、素人童貞か。それはきついね。逆に女性観こじらせそう。