“木村拓哉”、“B’z”、”ONE PIECE”
雑誌黄金期から現在にいたるまで、もっとも女性誌の表紙を多く飾った男性は、おそらく、木村拓哉だ。SMAPも木村拓哉も何度も危機を乗り越えながらも、40代の今なお女性誌の表紙を飾っている。女性誌にとって彼を超える存在は、いまだ現れないのだから。
今回は、そんな“女性誌の永遠の恋人”、木村拓哉の魅力について解き明かしてみたい。
「anan」に好きな男ランキングというものがある。木村拓哉は前人未到の15年連続No.1を記録。いまだ、その座を誰にもゆずっていない。というか、そのままこの企画自体が終わってしまった。
メジャーな女性ファッション誌の表紙を男が飾る。それはスペシャルなこと。時代のトップスターであると同時に、多くの女性が認める魅力をかねそえていなくては叶わないから。その魅力とは、カッコいいのに愛きょうがあるとか、色っぽくても清潔感があるとか、やんちゃだけど誠実であるとか。いくつもの相反する要素を絶妙なバランスで保っていることを要される。
つまり、女性にとってリアルなのに、ファンタジーを味わわせてくれる王子様であることを求められる。女性誌には、節約術や着回しコーデなどのリアルな術とともに、恋したくなる男子や占いやスイーツなど、心拍数をあげてくれるファンタジーの両方が必要なのだ。同じSMAPのスーパースターであっても中居正広に「anan」や「MORE」の表紙オファーはそうそうない。(ちなみに、私個人は中居くんが好きである)