お知らせ
「ワイングラスのむこう側」がついに書籍化されました!
cakesでも大人気の連載がついに書籍化。バーを舞台に交差する人間模様。バーだから漏らしてしまう本音。林さんだけが知っているここだけの話。バーテンダーとして20年以上カウンターに立ち続けてきたから知っている、恋愛作法のエトセトラがこの一冊に! ぜひ本連載とあわせてお読みください!
家に誘ったら「シラフのときに誘って」と言われた
いらっしゃいませ。
bar bossaへようこそ。
先日、ある男性からこんな失敗談を聞きました。
「この間、女の子をバーに誘って、結構良い雰囲気になって、キスまではできたんですよ。それで『ねえ。俺のうちに来ない?』って誘ってみたらこう言われたんです。 『ありがとう。でもね、たぶん中島くん(仮)、酔ってるから言ってるんだと思うの。もし、今度シラフの時でもそう思ったら、その時、もう一度、同じことを言って』 どうなんですかねえ。酔った勢いで女性を誘うのってイヤなんでしょうかね。でも、シラフで言えるかって考えるとそんな勇気ないんですよね」
さて、みなさんどう思いましたか? お酒に酔った勢いで女性を誘うというのはアリなのかナシなのか。
ところで、脳の本なんてものを読んでいると、この件はこういうように解説されています。まずアルコールを飲むと、大脳新皮質だけに麻酔がかかります。新皮質は意識、認識、思考などを担当していて、理性的な言動をとるように要求する司令塔です。その新皮質が眠って、旧皮質が表舞台へ登場します。旧皮質は種族を保存するための本能、いわゆる性行動をもっと積極的にしろと命令するわけです。
はい。本当は僕たちは一番根っ子のところでは「子孫を残したい」と思っているわけです。でも人間らしく振る舞うために「理性」という奴が一生懸命「そんな、セックスしたいセックスしたいって見境なしに言うなよ。もう少し上品に生きようぜ」と本能を押さえつけているというわけですね。
そんな「理性」という奴も「アルコール」には負けてしまうんです。アルコールで理性が眠らされている間にこのどうしようもない「性欲」を満足させようぜと本能が訴えかけてくるわけです。
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